悪魔は頭がおかしい! ページ13
「…どうだ、そろそろ自分の立場が分かってきたか?…少し頭の中を整理しろ。話の続きはそれからだ。」
頭の整理をしているノエルをぼんやりと見ながら、私は無意識に懐の箱を出した。
豪華な装飾の箱には銀で出来たクナイが入っている。
中身に触れないようにそっと箱を開ける。
銀色に鈍く光るそれは、私を嘲笑っているようだった。
「A、それは何ですの?」
いつの間にか後ろにいたノエルが私に聞いた。
「お守りだよ。亡くなったお母さんがくれたんだ。」
半分嘘で半分事実。
まだ真実は話せない。私の覚悟が出来てないから。
「そうなんですの…。」
「別に気にしないで。もう昔の事だし。そろそろカロンの所に行こ。整理はついたんでしょ?」
ごまかすように話題をそらす。
「ええ、とりあえずは。」
ごめんね。臆病で。
「どうだ、そろそろ自分の立場が分かってきたか?」
「まだ整理できないことはありますわ。でも、わたくしの置かれている状況は分かりました。そして、わたくしを海から引き揚げてなおあなたがここにいる理由も…分かりましたわ。」
「ほう、答え合わせしてやろう。」
「…あ、貴方はわたくしに第二の契約の代償を払わせるためにここにいる。命を助けた代償に、命を捧げろと言うためにここにいるのでしょう…!?」
え、なにそれ無意味。どうせ殺すなら助ける必要ないじゃん。
絶対違うと思う。
「クク、ククク…。」
なに?いきなり笑い始めたんだけど。
「不正解だ、小娘。」
「…え?」
「どうせ殺すんだったらわざわざ助けないでしょ。助けなければ勝手に死ぬんだもん。」
「その通りだ。私はそんな意味のない取引は望まない。いいか、悪魔の契約とはもっと汚いものであるべきなのだ。人間が自分の魂を賭金に、いかさまをしようとする!愚かで醜く、笑えるものでなければならない!」
また語り出したよ。かったるいから聞き流しとこ。
ノエルちゃんがキレた…。でもどっちもどっちだよね→←お話終了!
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作者名:ルナ | 作成日時:2020年1月5日 18時