Actress. XI

◽︎ ページ6

試しに書いたけど上手くいかなかった
5話の合コンシーンです





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藤の同期の代わりに合コンに行くことになった藤、川合、新谷の交番勤務女子3人組

ほぼ年中無休で世のため人のために働く彼女たちにとって合コンは戦争も同然

この機を逃せば一生に一度かもしれない出会いも逃す








｢こんばんは〜初めまして｣

｢こんばんは！｣

｢失礼します…！｣

｢どうぞ！｣







まるで戦に出る武将の如く気合を入れて合コンへ挑んだ3人だがここでまさかの事態が起こるとは

この時はまだ誰も知らなかった

初めて見る藤と新谷の表情を目の当たりにしドギマギする川合

流石は大人の藤と新谷と言ったところか

到着そうそう合コン相手の男性と話を始め、メニューを開き始めた

しかし次の瞬間










｢2人ともすっげー美人！｣

｢やっぱ白衣の天使は違うなぁ〜！！｣

｢そんなことないですよ〜｣

｢いやいや、今まで会った中でダントツ！｣

｢あ！荷物……こちらへどうぞ｣

｢優しいですね！｣

｢いやいや普通ですよ｣

｢アハハハ！！｣










隣から聞こえてくるどう頑張っても聞き覚えしかない男2人の声

顔は見えないが声だけでも充分に伝わる浮かれ具合、きっと今彼らは地に足がついていない

言葉の節々からカッコつけているのが痛いほど丸わかりだ

藤、川合、そして新谷

出会いを求めて戦場へ赴いた彼女たちの表情は南極レベルに凍りつく










｢あの〜…お連れの方はどちらに？｣

｢あっ…えっと、すみませんちょっとトイレに｣







浮かれまくりの同僚がよりにもよって同じ店、しかも隣の個室にいるとわかった以上それを流すわけにはいかない

藤は凍りついた表情のまま颯爽と個室から出ると同じく外に出ていた源と話をし始めた

この3人、この2人が同じ空間にいたら絶対にろくなことがない きっと2人はお互いにそう思っているのだろう







｢何でここにいるの？｣

｢いやいやこの街でオシャレな店はここしかないでしょ｣


｢アンタたちずっと徹夜捜査続いてたじゃん、合コンなんかしてる場合？｣

｢いやそっちもね？非番返上で公務してたじゃん｣

｢いいから帰って寝な？死ぬよ｣

｢そっちこそ、セミか？生き急ぐな！｣






マシンガンのように次から次へと言葉が出てくる藤と源

お互い労うような言葉を掛け合ってるがおそらくその裏には"お前ら帰れ"の意味が含まれている

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