四十八話:真実 ページ49
庵にて 鈴Side
学園長と貴方は庵で二人きりです
学園長「鈴よ…お主が生きていて良かった」
学園長「鈴殿のおかげで儂の生徒は助かったのだ」
鈴「それなら良かったです」
学園長「だがな大変言い難い事があるんじゃ」
学園長「春彦が(鈴「亡くなってしまったのでしょう?」
学園長「やはり知っていたのか…鈴」
鈴「……」
学園長「そう悲しむな…お主がそんな顔をしていたら春彦が悲しんでしまう」
鈴「だって…全部私のせいなんですもの」(泣)
鈴「私があの城で静かに暮らしていれば春彦さんだって死ななかった…」
学園長「それは…」
鈴「私が誤ったばかりに人の命を奪ってしまった…」
学園長「違う…ボソ」
鈴「私……馬鹿みたいです」
学園長「勝手な事を言うのではない!」
学園長先生が声を荒げて言う
その為私は目を丸くしている
学園長「春彦は…儂に鈴の事を自慢げに話してくれた」
学園長「笑顔が可愛くて優しくて…おちょこちょいで、たまに独りで抱え込む事があって
お人好しで」
学園長「鈴の事になると春彦は口が止まらなかった」
鈴「えっ…(泣)」
学園長「春彦は鈴の為なら命は惜しくないと言っていた」
学園長先生は真剣そうな顔をして言った
学園長「お前はな、紅葉芭春彦の妹…
紅葉芭鈴なのだよ」
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作者名:えんどう | 作成日時:2021年7月19日 20時