三十九話:生きろ ページ41
忍たまSide
鈴「駄目なんだ…私も人を見殺しにしたんだから
もう生きられないよ」
鈴ちゃんがそう言った
善法寺「えっ…」
僕達は戸惑ってしまった
鈴の気持ちも分かるが僕達にとって
鈴ちゃんがどれだけ大切か
人の事を考えてほしい…
君の事をがどれくらい想っているのか知らないのかい?
人生を共にしたいくらいだよ
鈴「ごめんね、皆で逃げてね」ニコッ
だからさ僕たちの前から離れないでくれ
お願いだ…
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鈴Side
鈴「はあはあはあ」
此処までくれば…もう大丈夫…
今頃、皆逃げ出せたかな…?
火で覆われていたいる筈なのに何故か寒い
鈴「えっ(泣)」
私は頬を触る
目から涙が出ていた
何で私は泣いてるんだろう
悲しくも無いのに、何でなの…
春彦「やっと見つけた、鈴」ニコッ
鈴「な、何で…道は火で覆われていた筈」
春彦「忍者を舐めないでほしいな」
鈴「えっ…だって」
春彦「ごめんな、鈴」
凍えていた私を春彦さんは優しく抱き締めてくれた
鈴「春彦さんは、何も悪くないじゃん…何で此処に来たの…貴方だけは逃げて!お願い、
じゃないと貴方まで死んでしまうっ…」
春彦「お前が此処からが逃げるまで俺はお前から離れない…」
鈴「っ…何で…私は人を見殺しにしてしまった、私は罪人だよ…」
春彦「罪人?それだからなんだ!お前は本当に馬鹿だな!」
鈴「っ…」
春彦「確かにお前は人を見殺しにした…
俺だってそうだ」
春彦「人を殺した…この手で」
鈴「それは忍者だから仕方ないことでしょ!」
春彦「そうだ、仕方なかったんだ」
春彦「時代が時代だからな」
鈴「…」
春彦「俺だって人を殺した…仙蔵達だって人を殺した…だが必死に生きている」
春彦「お前だけ生きてはいけないなんて、変だろ…!」
鈴「うん…そうだね、春彦さんの言うとおりだよ」
鈴「だけど私は…」
春彦さんは私の肩を強く掴みこう言った
"生きろ"と
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作者名:えんどう | 作成日時:2021年7月19日 20時