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三十八話:覚悟 ページ40
鈴Side
やっと門に辿り着いた
だけど私は…逃げられない
春彦「あともう少しだ！頑張れ！」
六年生 「「「はい！」」」
私は立ち止まった
走れなくなったとでも言っておこう
春彦「鈴？早く逃げるぞ！？」
皆が私を見つめる
鈴「駄目なんだ…私も人を見殺しにしたんだから
もう生きられないよ」
春彦「何を言っているんだ！」
鈴「ごめんね、皆で逃げてね」ﾆｺｯ
私は元居た場所へ瞬間移動するのだった
ごめんねと呟きながら
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春彦Side
鈴「駄目なんだ…私も人を見殺しにしたんだから
もう生きられないよ」
なんて言う事を言うんだ…鈴
俺は鈴に生きて欲しいというのに
何で…馬鹿みたいなことを言うんだ
俺は声を荒げて言う
春彦「何を言っているんだ！」
やっと我が家に一緒に帰れるというのに
どんなに俺がいそしんだことか、
鈴…
最後に鈴はこう口にした
鈴「ごめんね、皆で逃げてね」ﾆｺｯ
鈴はぱっと姿を消す
鈴がまたいなくなってしまう
この世からいなくなってしまう
そんなのはあんまりだ
俺を犠牲にしてでも生きてもらう
覚悟してろ…鈴
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作者名：えんどう | 作成日時：2021年7月19日 20時
