三十三話:大嫌い ページ35
鈴Side
春彦「もしかして仙蔵達の所か？」
私が向かう所が、なんとばれていたのだった
鈴「ち、違うよ(汗)(何で知ってるんだ…)」
バレたら不味いから嘘を付いてしまう
春彦「嘘を付くなよ…全部知ってるのだから」
鈴「そんな訳…」
春彦「例えばいつも深夜に仙蔵達に、会いに行っている事とか」
鈴「…」
春彦「図星だな」
鈴「だって放っておける訳ないよ…怪我もしていて、今にも死にそうで」
私は必死に訴える
春彦「そうか…そう心配するなもう処置はしているから」
鈴「仙蔵さんを処置してくれたの…？」
春彦「嗚呼、そうだか」
鈴「あ、有り難う春彦さん…」
春彦「どういたしまして」ﾆｺｯ
鈴「良かった…でも何で仙蔵さん達を手当したの？貴方にとっては曲者でしょ」
春彦「そうだな、何処から話せばよいのだろうか」
春彦さんはあること教えてくれた
春彦「仙蔵達に任務を手伝ってもらおうと思って呼んだんだが、あっけなく捕まってしまうとは見てもいなかった、ははっ…」
鈴「へえ〜！そうだったんだ…どんな任務を手伝ってもらおうと思ったの？」
春彦「その事を話す前に俺から一つ質問が有る」
春彦さんは真剣そうな目で私を見る
鈴「何？」
春彦「それは…な」
春彦「鈴はこの城が好きか…？」
鈴「変な質問だね」
春彦「それでどうなんだ…！」
春彦は声を荒げて言う
鈴「城も親も大嫌いだよ…
"落城してほしいくらい"」
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作者名：えんどう | 作成日時：2021年7月19日 20時
