三十ニ話:ばれちゃった ページ34
深夜になり
___________
鈴Side
鈴「ゔっ…くっ…」
完治していない私は身を粉にして牢へと向かう
鈴「ゔっ(包帯だけでも仙蔵さんに…)」
だが私は怪我人、歩く事もまともに出来ない
私は倒れてしまうのだった
鈴「(体が動かない…侍女達に見つかったら、うぅ不味い…)」
必死に起き上がろうとするが、どうあがいても体は動かない
鈴「(だ、誰か助けてっ…)」
鈴「(お願いっ！)」
すると足音が聞こえてくる
？「鈴…大丈夫か！？」
鈴「は、春彦さん…」
声の持ち主は紅葉芭春彦さんだった
鈴「か、体が動かなくて…」
春彦「これを飲め、怪我の鎮痛剤だ」
鈴「ありがとうごさいます」
_____________________________
春彦さんはこの桜月城の忍者隊の隊長で
"変な人だ"
侍女長がそう言っていた
でも私にとってはとても安心できる人だ
何処かの知り合いだった様な気もする
でもこれだけは確信づいている
"会ったことがあることを"
それに春彦さんは私の事を名で呼ぶ
敬語も外している、でもそのほうが良い
春彦さんは私にとってお兄さん的存在なのだ
________________________
春彦「どうだ？痛みが引いてきただろう」
鈴「うん…有り難う春彦さん」
春彦「それなら良かった」ﾆｺｯ
もう少しで夜が明けてしまうので
鈴「じゃあ私はもう行くね」
私は牢へと向かおうと思ったのだが、
春彦「もしかして仙蔵達の所か？」
私が向かう所が、ばれていたのだった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 33人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：えんどう | 作成日時：2021年7月19日 20時
