お姫様から忍者へ【忍たま】

十七話:地獄の景色 ページ18

鈴Side

侍女長「姫様を連れて参りました」

鈴「失礼致します…父上様、母上様…」

殿「やっと来てくれたか！さあさあ入りたまえ」

鈴「はい…」

侍女長「私はこれで…失礼致します」ｽﾀｽﾀｽﾀ

奥方「鈴ちゃんったら遅かったわね、待ちくたびれちゃったわ！
まあ、いいわ！可愛い鈴ちゃんが来てくれたのだから…
鈴ちゃん！見て驚きなさい！新しい玩具を持ってきたの！」

奥方様が言っている玩具と言うのは


　 "人間"である

そう…………殿様と奥方様は拷問狂なのだ

鈴「……」

奥方「驚き過ぎて声が出ないのね、ほら今日こそ鈴ちゃんがこの玩具を殺してね」

殿様「良かったな、鈴」ﾆｺｯ

玩具「ゔぅーだずげで」

鈴「…………」

奥方「はいこれ、苦無ねっ！」ﾆｺｯ

私は、苦無を手に取る…

殿様「苦しめて殺せ」

鈴「…………(殺せないよ、殺せないっ…)」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ(手が震える)

奥方「どうしたの？早く玩具の苦しんでる顔が見たいわ！」

鈴「ゔっ…(視界がっ…もう無理だ…)」

　 パタッ 私が倒れてしまう

殿様「り、鈴っ！大丈夫か！お前たち来いっ！」

殿様が侍女達を呼ぶ

奥方「また鈴ちゃん倒れちゃったわ…可哀想に」

殿様「鈴を医務室に今すぐ運べ」

侍女長「かしこまりました」

侍女長が鈴を抱きかかえる

侍女「それでは、失礼致します」



侍女達は医務室に向かうのだった

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