お届けもの、やっつ。 ページ9
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「___あ、はい。
不在票入ってまして...はい。
よろしくお願いします」
清水「運送会社に連絡したの?」
「うん。まぁそのうち届くかな」
家に入ってから不在票に書いていた会社の電話番号に連絡した。
私の勘じゃ、98%の確率で彼氏からの贈り物が届くだろう。
2時間以内に届くらしいから、それまでスガと潔子とお喋りすることにした。
...だけど話題は私のことばっかりで。
清水「で、どーなの?彼氏さんとは上手くいってる?」
菅原「上手くいってるも何も、Aの彼氏ってかなりの彼女バカだよな」
清水「A、愛されてるね」
潔子の言葉と共に、ニコニコしながらスガが見つめてくる。
「っ...もーやめてよ!
なんか恥ずかしい...////」
菅原「あ、照れたー!」
「うっさい!」
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そんなこんなであっという間に1時間半が経過した。
空も薄暗くなってきたため、2人は帰ろうと玄関へ向かった。
菅原「じゃーな!また明日部活で!」
清水「遠距離でも彼氏さんと仲良くね」
「はいはい。アリガトゴザイマス」
玄関で少し話してから、ばいばーいと言ってドアを開けた。
するとドアの前に人影が。
菅原「え、あ、誰ですか...」
清水「どうみても運送会社の人でしょ」
そう、偶然にも配達員の人がいいタイミングで訪れたのだ。
配達員「あ、蒼井さんですね。
東京からお届けものです」
ニコリと笑って渡してくれた箱には、しっかりと送り主である彼の名前が書かれている。
横から見ていたスガと潔子は、幸せだねーと言ってその場を去っていった。
私は荷物を受け取り、一礼してから家に入った。
いつもの様にワクワクしながらテープを剥がす。
今日の箱は何だか長細い。
「何かなー」
期待しながら蓋を開けるとフサフサした葉が顔を出した。
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「クリスマスツリーだ!」
今回の贈り物は簡単な飾り付きのミニツリー。
早速机の上に飾る。
そしてツリーの枝には小さめの封筒がぶら下がっていた。
恒例の彼女バカからのお手紙。
どうせまた『凍えてないか、寂しくないか』とかの内容だろう。
そう思いながら封筒を開け便箋を出す。
けど書かれていたのは全く違う内容。
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「...マジですか」
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紗英(プロフ) - 死神。さん» ホントですかっ!!めっちゃ嬉しいです((o(*>ω<*)o)) ありがとうございます! (2015年12月30日 18時) (レス) id: 364178176a (このIDを非表示/違反報告)
死神。 - うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…めちゃくちゃ泣きましたぁぁぁぁ!!!!!すごく感動する小説作ってくれてありがとうございますぅぅぅぅぅ← (2015年12月30日 17時) (レス) id: 56a0cadebf (このIDを非表示/違反報告)
紗英(プロフ) - 綺朔羅さん» ホントですか.....嬉しいです・゚(ノД`)・゚ 読んでいただきありがとうございました! (2015年12月30日 14時) (レス) id: 364178176a (このIDを非表示/違反報告)
綺朔羅(プロフ) - 泣いた。ヤバイ。イイ話過ぎる。 (2015年12月30日 14時) (レス) id: f9ce485502 (このIDを非表示/違反報告)
紗英(プロフ) - 岩野りんご元緑猫さん» あ、ありがとうございます(((o(*゚▽゚*)o))) そんな風に言っていただけて嬉しいです! (2015年12月28日 13時) (レス) id: 364178176a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紗乃みこ | 作成日時:2015年12月23日 0時