お届けもの、ふたつ。 ページ3
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｢＿＿＿ふぅ、今日は何だろ｣
受け取った段ボール箱は小さめ。
そこまで重くもない。
｢フンフーン...♪｣
鼻歌を歌いながらペリペリとテープを剥がしていく。
この、中身がわからない物を開ける瞬間って
何回経験しても慣れないんだよね。
わくわくするとゆーか、ドキドキするとゆーか。
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ほら。
パカッとふたを開ければ見えてくるのは...
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｢...しん、ぶんし...？｣
目に飛び込んできた物は箱一面に敷かれた新聞紙。
かなりびっくりしたけど、新聞紙の山の中には何か固体が入ってた。
｢んー...変なものじゃなきゃいいけど｣
新聞紙に包まれた物体を取り出して姿を露わにしていく。
＿＿＿＿＿あ。
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｢...かーわいぃ！
マグカップだー！｣
新聞紙の中から現れた白いもの。
それは赤のドット柄が描かれたマグカップ。
さすがマイ彼氏。
私の好きな色が赤なのをよく分かってる。
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しばらくマグカップを眺めた後、食器棚に置きに行った。
棚のあるひとつの段には、彼からもらった食器関係ばかりが並んでいる。
ある意味コレクション化しているその段に、今日もらったマグカップを並べる。
改めて見てみると、白や赤など私の好きな色で統一されていて、なんだかんだ彼氏のセンスの良さを感じる。
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リビングに戻り、段ボール箱を捨てようとした時、箱の中に添えられてた手紙に気がついた。
...あいにく捨てるところだったな。
ちゃんと気づいた自分をちょっぴり褒めてから私は白い封筒を開けた。
中から出てきたのは薄い便箋。
独特の右上がりの字が並ぶ。
『A元気にしてるか？
凍え死んでないか？
この前送った毛布どーよ、暖かいだろ。
今回送ったマグカップは、なんと俺と色違いなんだぞ！
俺のは黒のドット柄。
気に入ってくれたら嬉しい。
じゃーな！返事待ってるぞ』
文面からでも笑顔のアイツが分かるようで、思わず笑みが零れた。
そして一緒に入ってた写真を見ると、黒ドット柄のマグカップが。
｢...可愛い｣
乙女ちっくなマグカップを使っている彼を想像すると笑えてきた。
ニヤニヤする口元を抑えつつ、私は毛布に包まって返事を書くことにした。
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紗英(プロフ) - 死神。さん» ホントですかっ！！めっちゃ嬉しいです((o(*>ω<*)o)) ありがとうございます！ (2015年12月30日 18時) (
レス) id: 364178176a (このIDを非表示/違反報告)
死神。 - うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…めちゃくちゃ泣きましたぁぁぁぁ！！！！！すごく感動する小説作ってくれてありがとうございますぅぅぅぅぅ← (2015年12月30日 17時) (レス) id: 56a0cadebf (このIDを非表示/違反報告)
紗英(プロフ) - 綺朔羅さん» ホントですか.....嬉しいです･ﾟ(ﾉД`)･ﾟ 読んでいただきありがとうございました！ (2015年12月30日 14時) (レス) id: 364178176a (このIDを非表示/違反報告)
綺朔羅(プロフ) - 泣いた。ヤバイ。イイ話過ぎる。 (2015年12月30日 14時) (レス) id: f9ce485502 (このIDを非表示/違反報告)
紗英(プロフ) - 岩野りんご元緑猫さん» あ、ありがとうございます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) そんな風に言っていただけて嬉しいです！ (2015年12月28日 13時) (レス) id: 364178176a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗乃みこ
| 作成日時：2015年12月23日 0時
