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最高のお届けもの。 ページ16

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「...!?」









突然頭上から聞こえた声。









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低くて耳に届く落ち着いた声色。









何回も


何回も聞いてきた









そして


ずっと聞きたかった声。











私はゆっくりと顔を上げて男性を見た。









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「...て...つろ...」









黒尾「よ、A。

遅くなってゴメンな」









優しい顔で、声で

名前を呼んでくれた私の愛しい人。







大好きな鉄朗がそこにいた。









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黒尾「久しぶりだな。寂しくなかったか?」







「っ...ちょっと、寂しかった...」



黒尾「マジか!でも嬉しい!」









そう言ってニカッと笑う鉄朗。









久しぶりに会えた鉄朗に、とにかく嬉しさのあまりぎゅうっと抱きつこうとすると







黒尾「おっと、ストップ」








手に持っていた小さな箱で制止された。









「...ケチ」





黒尾「まぁそう言うなって」









鉄朗はヘラヘラ笑いながらその小さな箱を私の手に乗せる。





そして目で『開けてみ?』と言ってきた。









そろりそろりと箱を開けると、中から小箱が現れた。





フタには蝶番が付いていて小箱はパカッと鳴って開いた。









「_____えっ...」









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___あぁ、私は何て幸せ者なんだろう。




聖なる夜に、私だけのだけのために来てくれる恋人がいて。






その"恋人"という最高のプレゼントと共に



彼の気持ちがつまった最高のプレゼントが貰えるなんて。









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両手で小箱を持ったまま立ち尽くす私。



見兼ねた鉄朗が、その小箱に入っている物を持ち私の左手を取る。








鉄朗が薬指に指をすっと滑らすと

私の手を彩るシルバーのリングがついていた。









「てつろ...これ」




黒尾「あのさ、」







話を遮って、鉄朗が口を開いた。









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黒尾「...言いたい事があったんだけど、ずっと黙ってた。

けど今年で俺ら卒業だし、あと俺からのクリスマスプレゼントだと思って聞いてほしい。









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大好きだ、A。

俺は、ずっとお前が隣にいて欲しい」

Xmas night→←クリスマスイブに間に合わなかったお届けもの。



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紗英(プロフ) - 死神。さん» ホントですかっ!!めっちゃ嬉しいです((o(*>ω<*)o)) ありがとうございます! (2015年12月30日 18時) (レス) id: 364178176a (このIDを非表示/違反報告)
死神。 - うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…めちゃくちゃ泣きましたぁぁぁぁ!!!!!すごく感動する小説作ってくれてありがとうございますぅぅぅぅぅ← (2015年12月30日 17時) (レス) id: 56a0cadebf (このIDを非表示/違反報告)
紗英(プロフ) - 綺朔羅さん» ホントですか.....嬉しいです・゚(ノД`)・゚ 読んでいただきありがとうございました! (2015年12月30日 14時) (レス) id: 364178176a (このIDを非表示/違反報告)
綺朔羅(プロフ) - 泣いた。ヤバイ。イイ話過ぎる。 (2015年12月30日 14時) (レス) id: f9ce485502 (このIDを非表示/違反報告)
紗英(プロフ) - 岩野りんご元緑猫さん» あ、ありがとうございます(((o(*゚▽゚*)o))) そんな風に言っていただけて嬉しいです! (2015年12月28日 13時) (レス) id: 364178176a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紗乃みこ | 作成日時:2015年12月23日 0時

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