6個目のご注文 ページ7
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｢なあ赤葦ー、お前クラスで1番いい女子誰だと思う？｣
休み時間。
廊下からそんな男子たちの会話が聞こえてきたので全力で耳を傾ける。
申し訳ないけど目の前で喋ってる友達の話は入って来ていない。
確か、赤葦のクラスには学年でもトップの可愛さを誇る女子がいたはず。
そんな子がタイプとか言われた暁には美容整形を選びかねない。
ただでさえ廊下の声を鮮明に拾うのは難しい上に、赤葦はそんなに声が大きくないので聴力を最大限まで引き上げる。
赤葦｢あー..............特にいない｣
特に、いない？
｢なんだよー！｣
｢ほんとにいねえの？｣
などという不平不満の声が聞こえてくるが、全くその通りだ。
この人が好き！とか言われたら言われたでショックだが、特にいないと言われるとこれまた赤葦の好みが分からなくなるので困る。
でも赤葦だし、あの子が好きこの子が好きとか簡単に言わないよね。
そういう所も好きなんだけどさ。
勝手にひとりでキュン、となってると
廊下から話の続きが聞こえてきた。
赤葦｢だって俺、落ち着いてる大人っぽい人が好きだから｣
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..............なんですと。
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雀田｢......Aちゃん、今日どしたの？｣
白福｢やけに静かだね〜｣
『いえ、そんなことないですよ』
何を隠そう、今私は大人しくて品のある女になっているのだ。
激しい話し方を避け、ドリンクやタオルを渡す時の所作も丁寧に。
もちろん周りからの不審な視線はすごいけど。
そんなの気にしない。
全ては赤葦に意識してもらうためなのだから！
『はい赤葦、ドリンク』
赤葦｢ああ、うん、ありがと｣
いつもより声のトーンを落とし、ドリンクを渡す時もゆっくりめに動く。
周りがこれだけ気味悪がってるぐらいだ。
さすがに君も何か言ってくるんじゃないの？
赤葦｢..............｣
『..............』
赤葦｢え.......なんでずっとこっち見てるの｣
『何か思うことないですか』
赤葦｢最近それ多いね、何も無いけど｣
『そう..............』
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ほんとこの男は、どれだけ私に興味が無いんだ！！
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柚羽(プロフ) - めちゃめちゃ最高でした!!!!!!角名くんとか治くんのお話も読んだんですがほんとにキュンとしました…すきです…ありがとうございました！ (2020年6月16日 21時) (
レス) id: 907bdd6a18 (このIDを非表示/違反報告)
紗乃みこ(プロフ) - k1116さん» そんな風に言っていただけるとは、とても嬉しいです！ この作品を読んでくださって本当にありがとうございました！ (2020年5月26日 23時) (レス) id: 36fdae6ffc (このIDを非表示/違反報告)
k1116(プロフ) - 赤葦作品の中で1番好きです (2020年5月26日 23時) (レス) id: b5f6f36829 (このIDを非表示/違反報告)
紗乃みこ(プロフ) - 桜ひかりさん» ありがとうございます！ またネタが思い浮かび次第新作を作ろうかと思います！ (2020年5月26日 8時) (レス) id: 36fdae6ffc (このIDを非表示/違反報告)
紗乃みこ(プロフ) - 千尋さん» ありがとうございます！ 最後まで読んでいただけて嬉しいです！ (2020年5月26日 8時) (レス) id: 36fdae6ffc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗乃みこ
| 作成日時：2020年5月18日 19時
