番外編 初デートの思い出 �� ページ22
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今日はいつもより少しだけお洒落して、待ち合わせの駅へ向かう。
それも、予定の30分前に。
何でそんなに早く行きたいのかと言うと、答えは簡単。
女｢ごめん、待った？｣
男｢いや、今来たとこだよ｣
の下りを、京治にされたくないからである。
むしろ私が｢今来たとこだよ｣って言う側になりたい。
そしてちょっと不満げな京治の顔を見てみたい。
ルンルンと待ち合わせの看板の前へ早足で歩いていると、角から出てきた人に気づかずに思いっきりぶつかってしまった。
『っ、わ！ご、ごめんなさい！』
｢いえ、こちらこそすみませ.......って｣
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赤葦｢.......A、来るの早すぎない？｣
『....そっちこそ..............』
目の前にいたのは、怖いヤンキーでも少女漫画恒例のナンパ男でもなく
いつもの5割増でかっこいい京治だった。
・・・
赤葦｢Aちっちゃくて気づかなかった｣
『京治こそ、でかくて壁かと思ったわ』
赤葦｢なんでそんな早く来たの？｣
『｢今来たとこだよ｣っていうベタな展開を持ちかけられるのが悔しかったから』
赤葦｢えー、せっかくそれやろうと思って早く来たのに｣
『残念でしたーー』
してやったり、と言わんばかりにべーっと舌を出すと、軽くデコピンされた。
赤葦｢でもちょっと嬉しいかも｣
『出し抜かれたのに？』
赤葦｢だって、30分、Aと居れる時間が長くなったってことでしょ。嬉しくない？｣
『..............うれしいです』
赤葦｢はは、顔赤いよ｣
『誰のせいなんだか』
赤葦｢誰だろうね。まだデートも始まってすらないのに、そんなんだと持たないよ｣
そう言って、私の手を取る京治。
初めからしっかりと指を絡めてくるから不覚にもドキッとした。
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赤葦｢今日はいっぱい楽しませてあげる｣
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目を細めて笑う京治を見て、またもやドキッとする。
これじゃあ本当に、今日1日心臓が持たないかもしれない。
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柚羽(プロフ) - めちゃめちゃ最高でした!!!!!!角名くんとか治くんのお話も読んだんですがほんとにキュンとしました…すきです…ありがとうございました！ (2020年6月16日 21時) (
レス) id: 907bdd6a18 (このIDを非表示/違反報告)
紗乃みこ(プロフ) - k1116さん» そんな風に言っていただけるとは、とても嬉しいです！ この作品を読んでくださって本当にありがとうございました！ (2020年5月26日 23時) (レス) id: 36fdae6ffc (このIDを非表示/違反報告)
k1116(プロフ) - 赤葦作品の中で1番好きです (2020年5月26日 23時) (レス) id: b5f6f36829 (このIDを非表示/違反報告)
紗乃みこ(プロフ) - 桜ひかりさん» ありがとうございます！ またネタが思い浮かび次第新作を作ろうかと思います！ (2020年5月26日 8時) (レス) id: 36fdae6ffc (このIDを非表示/違反報告)
紗乃みこ(プロフ) - 千尋さん» ありがとうございます！ 最後まで読んでいただけて嬉しいです！ (2020年5月26日 8時) (レス) id: 36fdae6ffc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗乃みこ
| 作成日時：2020年5月18日 19時
