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ごゆっくりどうぞ。 ページ14

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『________赤葦は、』


赤葦「うん」


『私の事なんて眼中にないと思ってた』


赤葦「ずっと眼中だったよ」


『いつから?』


赤葦「.......内緒」


『気になるじゃん!』


赤葦「また今度教えてあげる」









少しだけ口角を上げた彼は、さりげなく私の右手を取った。









赤葦「帰ろっか」









そして手を握ったまま歩き出す。


あまりにも自然と行われたので思考が止まっていたが、少し時間を置いてから急に恥ずかしくなった。





『いや、あの、手.......』


赤葦「だめだった?」



『でも、先輩とかも、いるかもだし.......』



赤葦「いいじゃん。もう恋人だし」









そう言って、ただ握っていただけの指を私の指の間に滑り込ませた。



こ、これが恋人繋ぎ............









赤葦「やってみたかったんだよね、これ」



『今まで女の子と手繋いだことないの?』



赤葦「ないよ、Aが初めて」



『絶対うそ!手慣れすぎ!』



赤葦「失礼な、じゃあ教えてあげる」









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そう言うと、赤葦は握っている私の右手を自分の胸に押し当てた。









『あ.............』




赤葦「俺もこう見えてウブだからね。ドキドキしてるんだよ」




『...........見た目は全然ウブじゃない』



赤葦「ポーカーフェイスが得意なもんで」









赤葦がくすりと笑って、私たちはまた歩き出した。









赤葦「あ、言い忘れてた」



『え、なに?』









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赤葦「A、前から可愛かったけど


今すごい可愛いよ」









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『は..............っ、バカじゃん。なんで今言うの』



赤葦「今かなーって。ずっと思ってたけど言えてなかったし」



『あっそ』



赤葦「ほんとに可愛いよ」



『.......そりゃどーも』









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誰かさんがいっばい注文つけたせいだね。









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注文の多い赤葦くん【完】

番外編 おめでとう→←ご注文は以上でお揃いでしょうか。



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柚羽(プロフ) - めちゃめちゃ最高でした!!!!!!角名くんとか治くんのお話も読んだんですがほんとにキュンとしました…すきです…ありがとうございました! (2020年6月16日 21時) (レス) id: 907bdd6a18 (このIDを非表示/違反報告)
紗乃みこ(プロフ) - k1116さん» そんな風に言っていただけるとは、とても嬉しいです! この作品を読んでくださって本当にありがとうございました! (2020年5月26日 23時) (レス) id: 36fdae6ffc (このIDを非表示/違反報告)
k1116(プロフ) - 赤葦作品の中で1番好きです (2020年5月26日 23時) (レス) id: b5f6f36829 (このIDを非表示/違反報告)
紗乃みこ(プロフ) - 桜ひかりさん» ありがとうございます! またネタが思い浮かび次第新作を作ろうかと思います! (2020年5月26日 8時) (レス) id: 36fdae6ffc (このIDを非表示/違反報告)
紗乃みこ(プロフ) - 千尋さん» ありがとうございます! 最後まで読んでいただけて嬉しいです! (2020年5月26日 8時) (レス) id: 36fdae6ffc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紗乃みこ | 作成日時:2020年5月18日 19時

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