注文の多い赤葦くん【赤葦京治】

ご注文、承ります。 ページ1

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梟谷学園男子バレーボール部員たち。


試合中は誰よりもかっこいい彼らも、ひとたび気を抜けばただの男子高校生である。

故に、3年生を中心にしょっちゅう繰り広げられる可愛い女子の話やらは、私たちマネージャーからすればもう耳にタコ..............









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.....................な訳が無い。



むしろ毎日でも聞かせて欲しい。


いやしかし、決して全員のそんな話が聞きたい訳では無いのだ。

むしろ3年生の好みの女子の話なんざもう聞き飽きた。
これは本当に耳にタコ。

私が聞きたいのは、いつも最後の最後で先輩たちに絡まれて、好きな女やら過去の女やらについて問いただされながらも華麗に躱し通す無表情イケメンの話だ。









そいつの名は赤葦京治。

私がひっそりと片思いをしている男。






私は意外と顔に出ないので、本人はもちろん、友達や先輩マネさんたちも気づいていない。



逆にそこまで誰にもバレないともどかしいというか、

「あ、もしかしてこいつ俺の事好きなんじゃ.......？」

とか思ってもらうこと出来ないのでそれはそれで悩ましい。



だからと言って自分から「私、実は赤葦のこと好きなんです！」って言いふらすのも違う気がする。
いや、絶対に違う。









とにかく、今の私が赤葦の眼中になぞ全くいないことだけは確かなのだ。








だがそれでいいのか自分。

最近、赤葦はモテる。
バレー部でより活躍するようになってからファンが増えたとか。


このままでは知らぬ間に失恋、なんてことも大いに有りうる。
それは悲しい。


なので、私は決意した。

赤葦の好みの女になると。









だから今日も、先輩に絡まれて恋バナのような話を振られる赤葦の返答に耳を澄ませる。


..............まあ、どうせいつもみたいにさりげなく躱して終わるんだろうけど.......









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赤葦「あー.......まあ巻き髪よりはストレートですかね」









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そのご注文.......しかと承った！









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松田A

梟谷学園2年
男バレマネージャー
赤葦のことが好き、絶対振り向かせてやろうと今決意した

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