出会った日3 ページ18
“お姉ちゃんと二人で隠れてて”
お母さんはそう言って外に出ました。
悲鳴が聞こえました。
お母さんは帰って来ません。
“此処で待っててね”
お姉ちゃんはそう言ってそう言って外に出ました。
悲鳴が聞こえました。
お姉ちゃんは帰って来ません。
夜中のことです。私は夜、目が覚めたら家の外で誰かいる音が聞こえて。
私は怖かったので、お母さんとお姉ちゃんを起こしてしまいました。
最初はお母さんで、次はお姉ちゃんで、二人とも外に出てしまいました。
お母さんもお姉ちゃんもとっても怖かったと思います。
私は家の中にひとりだけでいました。
とっても怖かったですが、私はお母さんとお姉ちゃんと違う点があります。
私だけ、外に出ませんでした。
二人とも外に出たのに‥。
二人は私を守ろうとしたのかも知れません。
お姉ちゃんはお母さんのことが心配で外に出てしまったのかも知れません。
私も、二人のことが凄く心配だったのに、怖くて家の中で隠れていました。
私は、隠れてしまいました。
自分だけ隠れてしまいました。
.
‥‥空が‥見える‥‥
朝日‥だぁ‥‥寝てたの、かなぁ‥
痛い。
寒い。
血だ。
怪我したんだ、私。
なんで？
「‥‥起きたんだ。重症だったし、数日間は寝ると思ったけど。案外丈夫なんだね、ふうん」
『うわぉ‥‥柱の‥何とかくん‥‥
‥私を‥‥置いて‥帰ってもよかったのに‥』
どうせ、しのぶちゃんが来てくれるし‥。
「君の友だちのしのぶさんなら、まだ来ないよ。忙しいみたいで」
『そっかぁ‥‥』
「‥‥‥‥‥‥ねぇ、君さ」
『‥うん？』
「僕のこと、嫌いなんだよね？」
『きらいじゃない！苦手！！』
「同じようなもんでしょ‥‥
で、僕が聞きたいのは、なんで、助けたの？」
助けてた？
助けてた？私が？誰を？？？
‥‥‥‥‥あ、
そうだ。昨晩。
＿＿＿＿＿＿＿「霞の呼吸‥‥ッ」
間に合わないよ。だって後ろにいる鬼に気づいてないんだもん。
だって、いつもなら気付くはずの鬼にだって気付かないくらい、無理してるんでしょ。
私が、私が、
『う、うわあああああああああああああああ』
助けないと。
＿＿＿＿＿そうだ、私、無茶苦茶に刀で呼吸使ってぶっ倒れたんだ。
いやでもソレ結果的に柱の何とかくん助かったけど、私迷惑しかかけてなくね？
『でも‥良かった‥』
今度は隠れなかった。自分だけ。
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ひいらぎ・いろ(プロフ) - ニコさん» ありがとうございます。頑張ります！ (2020年5月9日 21時) (
レス) id: 79b860e9e4 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ - 番外編楽しみです。これからも頑張ってください。 (2020年5月8日 14時) (レス) id: 345f7572e7 (このIDを非表示/違反報告)
ひいらぎ・いろ(プロフ) - 夢世_yumese_さん» ありがとうございます！今、番外編の内容に迷っていましたがギャグとほわほわいれていきたいと思います。 (2020年5月5日 20時) (レス) id: 79b860e9e4 (このIDを非表示/違反報告)
夢世_yumese_(プロフ) - 最初は笑わせていただしました( 'ω')。あとに秒でちょっとうるっときてしまった…笑 (2020年5月5日 20時) (レス) id: 093bdce514 (このIDを非表示/違反報告)
ひいらぎ・いろ(プロフ) - なないろ椿さん» あ、私もです。← (2020年5月3日 16時) (レス) id: 79b860e9e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひいらぎ・いろ x他1人 | 作成日時：2020年4月28日 19時
