【HQ】白鳥沢のマネージャーはツインズの妹.2 (ページ37)

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42.稲荷崎対狢坂ページ37

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インターハイ最終日の準決勝第1試合

ツムとサムがいる稲荷崎高校対

若利さん、佐久早さんと同じ3本指エースの桐生さん率いる狢坂工業高校

この間ツムとサムと連絡取ったときに絶対倒すって言ったくせに戦う前に負けちゃったからな。

朝会場で会ったときすごい言われた…。

俺ら優勝するとこ上から黙って見てろや～って。

『ホントムカつく…』

瀬「とか言って稲荷崎側の応援席で最前列座ってるのはどこのどいつだよ」

『むぅ……』

隣には稲荷崎の応援団がいて吹奏楽部やチアの子たちがたくさんいる。

稲荷崎って吹奏楽部も強豪ですごいんだよね。

大「なんだかんだ言って仲いいよな」

『そうですかね。

うわ、絶対今サム鼻で笑った』

アップ中の稲荷崎を見ながら先輩たちと話していると治と視線があった。

応援団と反対側の席には双子のファンたちがいて
その子たちはこっち見た！とキャッキャしてる。

毎日ケンカしてるあの二人のどこがいいんだか…。

あ、ただの顔ファンだったや。

それにしても今日も相変わらずファンが多い。

県外にもファンいるって噂だし全国の双子ファンを1箇所に集めて人数数えてみたいぐらいだよ。

今日も邪魔しちゃう子いるんだろうなきっと。

『工～稲高のサーブのとき騒いじゃだめだからね～。

特に侑、あの金髪の方のときは』

先輩たちは一度戦ったことがあるからわかるはず。

五「おう？でもなんで？」

『見てたらわかるよ。

あ、アランくーーーん！久々に見れるキレッキレスパイク楽しみにしてまーーす！』

コートにいるアランくんに向かって叫ぶと笑ってたけど任せとき！って笑顔で言われた。

アランくんの隣にいた倫くんは俺はーって言ってる。

『倫くんサボったらだめですよー！

得意のターン打ち見せてねーー！』

天「ﾌﾞｯ…笑
Aちゃん最初の応援じゃないでショ笑」

だって点差開いたりしてきたら倫くん本当にサボるんですもん。

彼らの練習も試合も何度も見てきたからわかる。

ベーッて下を出してくるところ、彼らしい。

あ、北くん。

コイントスから戻ってきた北くんともバッチリ目が合った。

『北くん！頼みます！』

双子のこと。その意味も込めて

はしゃぎ始めた双子を止められるのは北くんぐらいだからね。

フッと笑顔で返した北くんを先頭にエンドラインに整列を始める選手たち。

笛の音とともに準決勝が始まった。