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白「……しい」
『ん？』
白「…悔しい。
牛島さんに、スパイカーに、ブロックに捕まらないトス上げれなくて…」
『うん』
先輩たちが羨ましかったんだなぁと同時に聞こえてくる賢二郎さんの本音。
白「だんだん焦って、攻撃に迷いが出て…。
自分でも立て直せなかった」
たしかに、後半になるにつれて焦りから賢二郎さんのトスのミスが増えていた。
それを相手に読まれて攻撃を絞られるなんてシーンもあった。
賢二郎さんにあそこまでトスに迷いが出てたのは初めて見たな。
工のときみたくポンポンと背中を優しく叩く。
『たしかに今日はトス上げるときにこれでもかってぐらい迷い出まくりでした。
思い返すのも反省するのも大事だけど、今ここで区切りをつけないと同じことの繰り返しになっていつか、賢二郎さんの弱点になります』
『だから、次は自分の思う最善の攻撃を、勝つための道を信じて選択してください』
白「…あぁ」
『ふふっ、吐き出せて満足しました？』
白「……」
話し終えると無言でギューッと力を入れてきた彼はまだ
離してくれそうにないです。
頭をポンポンとしたり意外とサラサラな髪を触ってみたりするも嫌がる素振りを一切してこない。
これはもう気が晴れるまでこのままで居させてあげるか。
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あ、もう一度言います。
賢二郎さんとは付き合っておりません。
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天「珍しいネ。賢二郎があんなデレるなんて」
川「かなりプレッシャーかかってたんじゃないんすかね」
大「1番多くボールに触るからなセッターは」
川「でもまあ、ホントは試合終わりにAにハグしてた俺らを羨ましがってただけなんですけどね…」
山「可愛いとこもあんだなあいつにも笑」
瀬「おい、ぜってー離れる気無いだろ。行くぞ、天童」
天「らじゃー」
静かに見守っていた瀬見たちが乱入してきて白布と宮を引き離そうとするものの
邪魔すんなと言わんばかりに先輩に向けて枕をぶん投げた白布くんでしたとさ。
注意:二人は付き合ってません(3回目)
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作者名：*のあ* | 作成日時：2020年4月24日 3時
