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鬼の形相でこちらを見ている賢二郎さんこの行動に怒っているのか。
それともたられば発言にか。
8割後者でありたいかな……。
天「ﾌﾞﾋｬｯ、工大胆すぎ。Aちゃん俺も〜」
そう言って反対側に抱きついてきた覚さん。
そこから隼人さん英太さん太一さんとおふざけモードに突入した彼らに抱きつかれてしまった。
悪ノリしなさそうな獅音さんまで。
端から見たら異様な光景だよこれ。
160ちょっとしかない女の子に長身たちが抱きつくって。
てかみなさん今何月か分かってる？8月ですよ8月。
真夏。暑いの。
試合終わりのみんなの体温で余計暑い。
これだけで熱中症なるわ！
苦しいと言っている私の声は誰一人聞いておらず
先輩たちは笑ってる。
賢二郎さんと若利さんだけ離れたとこで見ている。
見てないで助けてくださいよ。
鷲「お前らぁ！Aのこと殺 す気か！！
さっさと離れて着替えろ！！」
見かねた監督からの怒号でようやく離れてくれた人たち。
牛「A」
『ん？どうしました若利さん』
呼ばれて振り向けばすでに着替えを済ませて立っている若利さん。
腕を広げて待っています。
ん？？なぜ？
山「A〜若利もハグしてほしいんだってよ笑」
若利さんも……？
え、ニヤける…。
牛「天童がAに慰めてもらったからやってもらったらどうだって言ってたから」
慰めって笑
そのつもりはなかったしなんなら勝手に抱きついてきたのみなさんなんだけどな…笑
『ふふ、いいですよ』
(ｷﾞｭｯ)
『お疲れさまでした』
若利さんの腕の中にすっぽり収まった私。
ちょうど私の頭は若利さんの胸元あたりにありなかなかいいポジション。
たしか身長差20cmぐらいだとハグしやすいんだっけ？
やば、最高かよっ。
『若利さんは春高予選前にユースですね』
若利さんはユースでの招集がかかりインターハイが終わったらすぐにそっちに行くことになっている。
牛「そうだ」
『頑張ってください』
春高予選の時はまた強くなって戻ってくるんだろうな。
牛「あぁ。春高は優勝する」
『期待してます』
このチームで次こそ優勝したいな。
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瀬「なんだろうあの微笑ましい光景」
天「若利くんホントにやるとは笑
素直にハグするAちゃんもすごいな〜笑」
川「お前はいいのか？」
白「別に…」
川「素直じゃねーな」
白「……」
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作者名：*のあ* | 作成日時：2020年4月24日 3時
