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拝啓、山形様・大平様
わたくし宮A
見事にフラグを回収いたしました。
ここどこ…？
散策途中、道端で出会した野良猫についていったら閑静な住宅街にたどり着いてしまった。
閑静な住宅街というか山に近いな、ここ。緑がいっぱい。
んー行きあたりばったりのこの散策で
Google先生を頼るのは禁止っていう(勝手に決めた)ルールがあるから意地でも開かんぞ私は。
それにしても1時間近く歩いたんだ、すごいな自分。
どっか休めるとこないかな〜。
あ、その前に一応連絡だけ入れとこ。
獅音さんにプチ迷子になりましたと送った。
隼人さんはスマホ探してるとき多くてすぐ見なさそうだから。
まだ自主練やってると思ったけど案外すぐに連絡が返ってきた。
目印になるものは？って聞かれて辺りは何もなくて、少し歩くと小さな商店があった。
それを伝えるとそこから動くなよーときて、どうやら迎えに来てくれるらしいです。
やったね。
とりあえずこのお店の中で時間潰すかな。
お店の中に入るとお客さんはおらず、おばあちゃんがレジのとこに座っていただけだった。
店の中をぐるりと回るとクリームパンを発見したため即購入。
『あの、そこのテーブルで食べててもいいです？』
「えぇ、好きに使ってもいいよ。」
『ありがとうございます』
「ばあちゃーん、店番代わるわー…ぁ、どぉも…」
『ぁっと…、こんにちは…？』
おばあちゃんと二言ほど話したあと店の奥からパツキンの厳ついお兄さんが登場。
さっきまでおばあちゃんがいた場所に座ると煙草を咥えながら雑誌を読み始めた。
仕事しながら煙草ってありなの……？
なんて思いながらパンを食べ始めたらパチッとお兄さんと目が合ってしまった。
え、めっちゃ見られてんだけど…！？
思わず視線をパンに向けたけどまだ見られてる感じがする…。
なんでぇぇ…。
するとどこからか言い争う声と足音が聞こえてきて徐々にそれが近づいてくるのがわかった。
昼間から物騒…
ーーーパァァァァン！！
「「俺が1番だァァ！」」
『！？』
おもいっきり扉を開く音がなり、反射的にそっちを見ると真っ黒なジャージに身を包む黒髪くんとオレンジくん。
「乱暴に開けてんじゃねぇてめえら！客いんだぞ！」
あれ、この二人…
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『「あー！！宮A！！/烏野の9番と10番君！！」』
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作者名：*のあ* | 作成日時：2020年4月24日 3時
