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試合始まる直前の最終確認。



鷲「今までどおりやってこいよ。負けたら承知しねーからな」


試合前いつもの鷲匠監督の言葉。

いつもどおりの雰囲気。


いつもならここでスターティングメンバーはコートへ行く流れ。

だけど今回は。




天「最後にAちゃんから一言お願いしま〜す!」


牛「Aから何かあるのか?」


瀬「俺らをやる気にさせる魔法の言葉〜」


大「気になるな」


『1度しか言わないのでちゃんと聞いてくださいよ…』


「「ウィッス」」


『し、』


「「し?」」



『しっかり気張りやー!負けて帰ってきたら許さへんからな!





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…です』



鼓舞する言葉と言ったらこれくらいしか思いつかなかった。

こっちきてから意識して使ってなかったからイントネーションおかしくなってないかな。


てか、誰か反応してくれても良くないですか…?

沈黙キツいです。




川「割と破壊力やばい…」


山「それな。関西弁いいな」


天「今日の俺200点いきそー!」



口元を隠してしまう太一さんと私よりも照れているのか頭を掻く隼人さん。

覚さんは言ってくれてとても嬉しいみたいです。

恥ずかしいのは私の方なんですが!



牛「これが魔法の言葉か?

気張りやとはどういう意味だ?」


大「関西の方言で頑張れって意味だよ若利。

確かにたまにはこういうのも悪くないね」


牛「なるほど、悪くないな」


『あーもう!こんなとこで話してないで早くコート行ってください!』


大「よし、期待に応えるよう頑張りますか」



「「しゃーっ!!」」



どうやら、気合が入ったみたいです。









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『負けて帰ってきたらあの人たちのペナルティキツくしてください』



こんなこと言わせといて負けるなんて絶対許さん。



斉「あいつらなら大丈夫だろ笑

宮、たまには関西弁でみんなのことやる気にしてあげたらどうだ?笑」


『嫌ですよ。私よりも監督の言葉のほうがみんなの士気上がりますよね』


鷲「じじいの言葉より若え女の方がやる気出るだろうが。
図体デカくても中身はちっさい子供なんだからよ」


『まあ、たまに騒いでるところ見たりすると高校生なんだなあって思いますよ。

あ、そういえばこの間監督と奥さん買い物してるの見ましたよ。
じじいって言いながらラブラブだったじゃないですか』


鷲「…お前もペナルティやるか?」


『遠慮シトキマス』

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作者名:*のあ* | 作成日時:2020年4月24日 3時

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