144 ページ24
・
追加のおつまみとお酒を取りに冷蔵庫に立ったところで
忠義の声が背中から飛んでくる。
「Aは今日何してたん?」
間延びした、忠義らしい話し方。
冷蔵庫からカプレーゼを取り出しながら
「今日はね、合コン行ってた」
深く考えずにそう答えたときに
さっきまで忠義が纏っていた穏やかな空気が一瞬で温度を下げたのにも気づかなかった。
「合コン?」
「そう。アキちゃんに誘われたの」
「ふうん。収穫あったん?」
「まあね。
素敵な人はいたよ」
お酒とおつまみを手に忠義の隣に腰かけると
いつの間にかその顔からは笑顔が消えていた。
忠義の綺麗な顔は、笑っていないと怖いと感じる。
不機嫌な表情を浮かべた忠義が
「どんな人?それ」
不機嫌なのを隠さない低い声で質問を重ねてくるものだから
その圧に負けてしまって正直に答えるしかなかった。
「どんなって…
気さくで、物腰が柔らかくて、あとは…
あ、背も高くて、優しい人だったよ」
思いつく限りの丸山さんの特徴を述べれば述べるほど
忠義の眉間には皺が寄っていくのが分かった。
1733人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
茜音(プロフ) - クラゲさん» ここが切なさのピークですね、、、そう言っていただけて嬉しいです(笑)!ここからは徐々に息ができるようになっていくはずなので(笑)、あと少しどうかお付き合いください! (2018年11月3日 18時) (レス) id: c4843d23a9 (このIDを非表示/違反報告)
茜音(プロフ) - M Mさん» コメントも評価もありがとうございます!一人ひとりの評価は確認できないのでどうなっているかわたしにも分からないのですが、高評価しようと思ってくださっただけで嬉しいです!パート6にも是非遊びにきてくださいね! (2018年11月3日 18時) (レス) id: c4843d23a9 (このIDを非表示/違反報告)
茜音(プロフ) - 蒼乃碧さん» コメントありがとうございます!人を好きになるのもそうじゃなくなるのも複雑で、意外と簡単だなーと思うのでそれを意識しながら書いています。描写しつこくないかな?と思いながら書いているのでそう言っていただけて嬉しいです。あと少しお付き合いくださいね(^^) (2018年11月3日 18時) (レス) id: c4843d23a9 (このIDを非表示/違反報告)
茜音(プロフ) - 516516516tさん» 大倉くんほんっとうにここまでよく頑張ってくれました、、(;_;)泣くほど感情移入してくださって嬉しいです(;_;)ヒロインのために帰ったというよりはヒロインの答えを聞くのが怖くてその場から去ったという方が正しいかもです。あと少しお付き合いくださいね! (2018年11月3日 18時) (レス) id: c4843d23a9 (このIDを非表示/違反報告)
クラゲ(プロフ) - ただただ切ないですね、、、本当に読んでいるこっちが息もできないです、なんちゃって(笑)どういうエンディングになるのかとても楽しみです更新頑張ってください応援しています。 (2018年10月31日 20時) (レス) id: 391c1a10c6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:茜音 | 作成日時:2018年10月1日 0時