１０７ ページ17
・
言葉の通り、忠義はうんと甘やかしてくれた。
ずっと手を繋いでいてくれていたし
私が声を漏らせばその度にそこかしこにキスが降ってきて
果てるときは思いっきり抱きしめてくれた。
肩で息を整えながらくったりと忠義に寄りかかると
いい子いい子って褒めるみたいに髪を撫でてくれる。
「ねぇ」
「んー？」
「私ね、忠義の手が好き」
「んふふ、いきなり何よ」
くすぐったそうに笑った忠義が
頭を撫でていた手を頬に滑らせて
私の顔を自分の方に向かせる。
色素の薄いきれいな瞳に、
筋の通った先の尖った高い鼻
微笑みを湛えた唇。
「忠義の目も、鼻も、唇も好き」
浮いたアタマでに浮かんできた言葉を
馬鹿みたいにそのまま口にしたら
「うわぁ、普通に照れるわ」
忠義は本当に嬉しそうにその整った顔を崩した。
その顔をもっと綻ばせたくて、
追い打ちをかけるように
「忠義の声も好き」
そう伝えたら、期待に反して
忠義は表情を曇らせた。
どうしたの、と尋ねる前に
忠義が私の頭を自分の胸に抱き込んだ。
まだ少し忙しない鼓動が耳からダイレクトに響いて
その音に思わず気をとられてしまったから
「そんなにいっぱい好きなとこあるのに、
なんで俺のことは好きにならへんのやろな」
忠義が独り言みたいに吐き出した言葉も
しっかりと聞き取れたのか自信はない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1571人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
茜音(プロフ) - まっきーさん» コメントありがとうございます！あと人たちがかっこよくいてくれる限りはわたしもお話を書き続けていきたいと思いました（；＿；）これからも遊びにきてくださいね！ (2018年9月30日 23時) (
レス) id: c4843d23a9 (このIDを非表示/違反報告)
茜音(プロフ) - 516516516tさん» ただいまです(^^)待っていてくださってありがとうございます（；＿；）そう言っていただけてとても心強いです。これからもよろしくお願いいたします！ (2018年9月30日 23時) (レス) id: c4843d23a9 (このIDを非表示/違反報告)
茜音(プロフ) - 蒼乃碧さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです（；＿；）マイペース更新にはなってしまうのですが自分の満足のいくお話をちゃんと完成させたいと思っていますのでこれからもよろしくお願いいたします！ (2018年9月30日 23時) (レス) id: c4843d23a9 (このIDを非表示/違反報告)
まっきー(プロフ) - 更新されていて嬉しくコメントしちゃいました(o^^o)私も6人になた関ジャニ∞をなにがあっても応援したいと思ってます！！お話も茜音さんのペースで！私は待ってますので(*≧∀≦*)これからも応援しています！！ (2018年9月26日 9時) (レス) id: 76f56a80a0 (このIDを非表示/違反報告)
516516516t(プロフ) - おかえりなさいませ。更新心待ちにしておりました！茜音様のペースでこの先も作品を産み続けていただけるととても幸せです！無理せずご自分のペースで＼(^o^)／ (2018年9月26日 7時) (レス) id: 06c5e90194 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：茜音
| 作成日時：2018年2月26日 0時
