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章大さんは、酔っぱらいはしないけれど
お酒が入るといつもよりも饒舌になる。
「なぁ、Aちゃん」
くるりと丸い瞳を潤ませて、章大さんが私を見上げる。
揺れる瞳の海に、どきどきと心臓が高鳴る。
その海にのまれてしまわないように、「はい」と短く答えた。
お猪口をテーブルに置いて、少しだけまじめな顔をした章大さんが口を開いた。
「大倉くんと、仲ええの？」
「・・・え？」
思いもよらなかった言葉に、間抜けな声が出た。
章大さんの口から忠義の名前が出るなんて、考えもしなかった。
驚いて言葉に詰まってしまった私に、章大さんは慌てて言葉を付け足した。
「や、ちゃうねん。
今日一緒に出勤してたやんか。
それで、Aちゃんと大倉くんってそんなに仲良かったんやぁって思って・・・
おれそんなん全然知らんくて、大倉くんがめっちゃモテる人やっていうのは知ってるから・・・」
章大さんは仕事以外のときは
秩序や順序なんて関係なく、思いついた言葉をそのまま口にする。
その言葉はあまりにも独特で、時には理解するのさえ難しいこともあるけれど。
そこまで一気に話すと、章大さんは
ほう、と短く息をついた。
その言葉の真意を理解しようとぐるぐる考えていたら
章大さんは困ったように笑った。
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茜音(プロフ) - えぬさん» ご指摘ありがとうございます！すぐに修正します！ (2017年11月12日 0時) (
レス) id: c4843d23a9 (このIDを非表示/違反報告)
茜音(プロフ) - ひよりんさん» ありがとうございます！私には勿体無い言葉がたくさん、、！！文章がキレイだと言っていただけるのが1番うれしいのでひよりんさんのコメントを何度も読み返してしまいました。ぜひまたあそびにきてくださいね(^^) (2017年11月12日 0時) (レス) id: c4843d23a9 (このIDを非表示/違反報告)
えぬ(プロフ) - 最後の｢特別やもん｣のところの名前が反応していないです、、、！ (2017年11月11日 9時) (レス) id: 0e23a7d5b0 (このIDを非表示/違反報告)
ひよりん(プロフ) - 言葉、文章ひとつひとつが繊細でキレイで引き込まれますね。表現に幅があって読んでいて想像が膨らみます(^_^)更新、楽しみにしてます！ (2017年11月10日 4時) (レス) id: 6d3b1b35bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茜音
| 作成日時：2017年11月5日 20時
