音の葉◇年下に恋をした...[赤]

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Aside





「..................」




いつも怖い顔をして店に入ってくる



で、絶対カゴにはビールとさけるチーズ、


そして




すばる「あっ......煙草...」




私もうこの人の煙草覚えてるんだよね...


言ってもいいかな...？




A『18番の煙草でよろしかったですか？』




......っ



一瞬目が合った




とても大きな 真っ直ぐな視線に、身体が動かなくなった




「...あぁ、はい」




ん？怒ってる？


言わない方が良かったかなぁ...


明日から来てくれなくなっちゃったらどうしよう...




バックルームに入ると、




店員『ねぇねぇ！あれってさ関ジャニ∞の渋谷すばるだよね？！』


店員『だよねー！私結構好きだったけど、思ったより無愛想じゃない？やだなー』



『.........』



あぁ、どっかで見たことあると思ってたら芸能人だったのか




それからもバイト仲間達は、渋谷さんのある事ない事噂話を始めて盛り上がっていた



そーゆうの興味ないんだよね



『お先失礼しまーす』



店員『お疲れ様ー！』




自分がされたら嫌じゃないのかな？いつも来てくれるお客様のことをペラペラ話したくない


せっかく来てくれてるのに




あーあ。




気分を落ち込ませながら店を出る




海斗『A！お疲れさま〜』


『海斗っ！いつもありがとう』




海斗は私が夜中にバイトが終わるとこうして迎えに来てくれる



海斗『後ろ乗りな』



海斗のバイクの後ろに乗る




海斗の大きな背中に、匂いに、さっきまでの嫌なことが全部吹っ飛んだ。




『好きだなぁ...』




海斗『ん？なんか言った？』



バイクのエンジン音にかき消された私の声を聞き返す



『なんでもないよー！』



海斗『えー！気になるー！』




こんな幸せがずっと続くと

信じていた



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