音の葉◇年下に恋をした...[赤]

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Aside



仕事を上がってバックルームで着替えていたら携帯が鳴った



画面には、


"渋谷 すばる"、の文字



A『......っ！//』



もう表示される事のない名前だと思ってた


あの日から一ヶ月近く経つのに、連絡もなければお店にも姿を見せなくて...


心配する気持ちはあっても、私なんかから連絡したらきっと迷惑だと思って

何も出来なかった




どうしたんだろう？


思いきって電話に出る



『...はいっ』



「あ...俺...、分かる？」



どこか懐かしい声が聞こえる



『...え？すばるくん...ですよね？』



「おん............仕事終わり？」



『はいっ、さっきちょうど上がって』


「そうなんや...お疲れ様」


『ありがとうございます^^』



相変わらず優しい人だなぁ


でも...そう言うすばるくんの声、元気ない...

疲れてるのかな？？




『すばるくん？』


「.....................っえ？//」



『お疲れさまです』


「..................」


「えっ？////」




しばらく時間が空いてからすばるくんの返答があった

...え？時差？←


『あっ、...なんだか声が元気ないように聞こえて...』


「.........ありがとうな...//確かにここ一ヶ月めっちゃハードやってん」



『えぇ;;』


そうだったんだ...;;


「せやねん...今日久しぶりに家でゆっくり出来るから...電話した」



......きゅん



『そう、だったんですか//』



すばるくんの声に、言葉に胸が苦しくなった


なんだろ、これ


「なぁ」


『...はいっ？？』


「今から会えへん？」



.........えっ？



「...っあ！俺買い物行こうとしててん！やからその...っ」


あ、お店に来るってことか;;

なんだびっくりしちゃった



『そうゆう事か^^...私まだ着替えてないんでしばらくいますよ〜』



「...じゃ、後で」



そう言って電話は切れた



......


「"会えへん？"」


そう言われて、少しドキッとした自分がいた。


意味は違っても、嬉しかった


すばるくんにまた会えるのが、嬉しかった






まだ、海斗の事吹っ切れてないのに。


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