検索窓
今日:2 hit、昨日:7 hit、合計:85,409 hit

九頁〜これは果たして恋なのか2〜 ページ14

「えっ、あ……。ほんと慌(あわ)ただしいやつ……」



説教が長いのも、基本穏(おだ)やかなイメージをもつ安藤先生が怖いと思うのも日頃の行いのせいでは? と思ったがまあいいか。

わざわざ言葉にするのも面倒だし。




正直、南条は苦手タイプでもあった。


嫌いというほどではないが、常(つね)に煩(うるさ)いし、気分屋で扱(あつか)いも何かとめんどくさそうだ。

それに、何故か分からないが入学初日からやたら絡(から)まれた。その行動に若干(じゃっかん)引いた記憶(きおく)もある。
彼にとって俺の何処(どこ)に、それほどまでの興味を抱く要素があったのか。今をもその理由は分かっていない。本当にナゾだ。


分かっている事と言えば、彼に対する苦手意識の原因は、ココに大きくあるということだけ。



「西川はよく南条に付き合ってられるな?」

「んー。慣(な)れれば楽しいよ?」


小学生からの付き合いだし。と、西川は涼(すず)しい顔で言ってのけたのだが。



「そんなこと思うの、絶対西川だけ」






南条へ視線を向ければ、自分のロッカーの中身をほとんど引っ張りだし、山のような私物の中をガサゴソとあさっていた。


まだ、五月下旬なんだけど。
入学して二ヶ月たってないのに、どうしたらそこまで荒(あ)れるんだよ。

俺は南条の面倒を見るなんて無理。
絶対にムリだ!

十頁〜これは果たして恋なのか3〜→←八頁〜これは果たして恋なのか1〜



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (39 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
75人がお気に入り
設定タグ:オリジナル , BL , オメガバース   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:フロース | 作成日時:2019年3月4日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。