戦国時代の姫君

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結論から言うと、ここは日本ではないらしい
国の名は｢神牙｣
神牙には人間の他に吸血鬼や獣人がいて、それを総称して｢月牙族｣というらしい
因みに目の前にいる豊臣軍の皆さんは吸血鬼らしいです
うん…すっげぇファンタジーになったけど妙に納得したわ
戦国時代の服装にはまず見えなかったし

｢こちらは話しました。それで…貴女のその…ニホン…とは？｣

｢あぁ、えーとね……まず日本には吸血鬼も獣人もいない。人間しかいません｣

その言葉に皆さんは驚いたように目を大きく開ける
まぁいきなり別世界の、自分達の種族がいないって言われたら驚くよなー

｢私の名前は蒼。私は多分…ここじゃない、異世界の人間なんだと思います。私にとっては貴方達なんて知らないし、月牙族だかそんなやつ知らないし。貴方達だって私の持ってる道具、それに服装も見たこともないんでしょう？｣

｢まぁ確かに…｣

｢とりあえず私は帰りたいんです。この世界についての知識もないし、衣食住ないし、何より来月には新作のゲームでるんで｣

｢ッ…あはははは！！｣

当たり前だろって感じで言ってやると、何故か豊臣さんに盛大に笑われました、なんで！？

｢ゲームって…あれでしょ？遊戯の囲碁とかそういうの｣

｢そうですけど…それはテーブルゲームになるんで。私がやりたいのはこっち！ロールプレイングゲーム！｣

高々と3DSを掲げながら言ってやると今度は目を輝かせてきた

｢へぇ、それがゲームかぁ！｣

顔にやりたいって書いてるのが見えるな…
確かオセロの記録あったよな

｢じゃあこっち、座って下さい｣

それからやり方教えたらすっかり豊臣軍の皆さんはオセロってかゲームにハマりました
元々豊臣軍の皆さんは面白いことが大好きで、豊臣さんは新しいものが好きらしい…
気付いたら私は皆さんに気に入られてたよ

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