褒美 ページ5
「ところで私達は、
どこに向かってるんですか？」
「秘密だよ。」
なんてコナンくんがくすくすと笑う。
可愛いなぁ、なんて和んでいると、
見慣れたカフェが見えてきた。
私がそこを横切ろうとすると手をグイッと
優しく沖矢さんに引かれ、思わず開かれた
ドアに入ってしまった。
するとそこに居たのは私の推しのキャラ。
安室透さんだった。
「いらっしゃいませ！あ、コナンくんに、
……沖矢さんじゃないですか！」
一瞬殺意が垣間見えたが、そこは
無視しよう。
私は背が小さいし、沖矢さんの後ろに
隠れていれば触れられることはないだろ。
と確信し、隠れていたが、どうやら
見つかってしまったようで、こちらへ
ひょっこり顔を覗かせてくる。
「僕、安室透って言います。お名前は？」
「あ、えっと……名字Aです。」
やっとの思いで名前を絞り出す。
顔が熱くなるのが分かる。
きっと今の私の顔はリンゴより真っ赤かだ。
つい沖矢さんの服の裾をギュッと掴む。
「あはは、可愛らしい方ですね。沖矢さんの
恋人か何かですか？」
「えっ違っ」
「あー！！！昴さんじゃないですか！
って彼女さんいたんですか！？残念〜！」
全力で否定しようとするが、
誰かの声に遮られる。
戸惑いながら声がした方を見ると
そこには私の大好きなアニメの
ヒロインとその大心友が店の奥の
テーブル席にすわっていた。
アニメで見るより100倍可愛い。
ってか残念って！君には色黒ですごく
強い彼氏がいるじゃないですか！
「あ、園子さんに蘭さん、こんにちは。」
ニコッと昴さんが微笑むと
周りのお客さんの視線がブワッと集まる。
心底、隣にいたくない。
口々に聞こえるのは、
「まぁ、美男美女夫婦！お似合いねぇ。」
違うんですっ！と心の中での
否定も虚しい。
「ペアルックとか可愛い〜私もあんな夫婦に
なりたいなぁ…！」
語尾にハートが付きそうな甘え声で
1組のカップルの彼女さんが言っている。
「あー、俺もあんな可愛い嫁欲しいわー。」
その彼氏さんがそんなこと言うので
あぁ！？と言う声が店内に響く。
怖い怖い！！！彼女さんの顔が般若だよ！！
心の中で１人でつっこんでいると手をひかれた
「ほら行きますよ。」
もうやだ……なんでこんなスパダリなんですか。
「あ、良ければ一緒に座りませんか？」
と言う蘭ちゃんのお誘いで一緒に座ることに
なり、なぜかもうシフトが終わる安室さんも
同席することになった。
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メーイ(プロフ) - 麗夢さん» ありがとうございます！とても嬉しいです！これからも頑張るので、よろしくお願いします^^* (2017年9月24日 8時) (
レス) id: 88b3d868cd (このIDを非表示/違反報告)
麗夢(プロフ) - 面白いです！応援してます(*´ω｀*) (2017年9月24日 0時) (レス) id: be012b64cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メーイ | 作成日時：2017年9月16日 8時
