消去 ページ18
「あ、雪……」
窓の外を見ると雪が降っていた。
雪を見るとキュッと胸が締め付けられる
何でだろう、分からないけれど
子供の頃とは違って、無邪気には
とても喜べない。
でも、好きだ。頬に当たる、
ひんやりとした温度も、
触れてしまうと消えそうになってしまう
儚さだって。
窓に映る景色を見つめていると
昴さんに呼びかけられる。
びっくりして腑抜けた声を出すと
クスッと笑われてしまった。
今の私の温度は外の温度とは
真逆だろうな。
「昼、ここで食べていきますか？
早いですけど……」
ちらっと時計を見ると11時だった。
私も少しお腹が減っていたため、
賛成する。
すると手を引かれカウンター席に
移動しましょう。と言われ
右の手に掴まれた大きな暖かい手に
つられて行く。
この人……女の子の扱い上手いなぁ。
なんてぼーっとしされるがままにして
いると、すると急に立ち止まったため
こっちを向かれ
思わず広く厚い胸にぼふっと埋まる。
いい香りに包まれる。
息が出来ずに苦しいため
思わず顔を上げる。
「どうしたんですか？」
「手、冷たすぎないですか？
それに、顔は赤いのにすごく
寒がっているし、もしかして
熱ですか？」
それは昴さんが手を繋いだりしてくる
せいだと思いますよ。
なんて反論出来るわけなく、
別に普通ですよ。と返すと
眉を下げ戸惑ってる顔で
そうですか……と言われた。
席に座り注文を頼み終わる。
すると自分の身体の異変に気づく
すごくだるいのだ、
別に疲れているわけでもないのに。
頬杖をついてなんとか座っている。
立ったら倒れそうだ。
するとだんだんこちらに足音が
近づき、安室さんが注文の品を運んで
来てくれた。
あ、ありがとうございます、といって
精一杯笑顔をつくると
すると色黒の手が私のおでこに
触れた。
いつもなら脳内パニックが起きるが、
今の私ではとても無理だった。
その瞬間
私はおちた。
「はぁ……熱です。よく倒れるまで
耐えてましたね。」
「A！！！大丈夫ですか！？」
「こんなになるまで我慢するなんて
バカな人だわ。」
「……大丈夫ですか？」
「まだ寝ているんですか？」
頭が割れるみたいに痛いっ！！
助けてっ助けてっっ！！！
暑い、苦しい
ぁぁぁぁぁぁぁっ
どうにかしちゃいそうだっ！！！！
長い夢から覚める。
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メーイ(プロフ) - 麗夢さん» ありがとうございます！とても嬉しいです！これからも頑張るので、よろしくお願いします^^* (2017年9月24日 8時) (
レス) id: 88b3d868cd (このIDを非表示/違反報告)
麗夢(プロフ) - 面白いです！応援してます(*´ω｀*) (2017年9月24日 0時) (レス) id: be012b64cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メーイ | 作成日時：2017年9月16日 8時
