俵担ぎ ページ16
「ほら、行きますよ。」
私の拳が包まれてしまうような
大きな手で、ぐっと引っ張られる。
私の眼をしっかりと見据えているか
分からないような糸目のイケメンが
穏やかな微笑みとは反比例なほどの
力で毛利探偵事務所の階段から
引っ張ろうとしてくる。
「いーやーでーすー！！！」
私がそう叫ぶと階段出口から
スーパー帰りの主婦さんに
怪しげな目でこちらを見られた。
羞恥心でうぅ、と抵抗する力が
弱くなる。
どうしてこうなったかと言うと、
毛利探偵事務所で
まず、あーだこーだと説教をされた。
説教の内容は昨日のコナンくんと
一緒の内容だ。
そこまでは良い、いや、良くないけど！
「安室さんと仲直りしろなんて
聞いてないです！！」
そうなのだ。
昴さんは私と安室さんを仲直りさせる為
ポアロに入らせようとしているのだ。
「気まずいですよっ！！無理ぃいい！」
すると一瞬昴さんが何か策を
見つけた顔をした。
この人切れ者だからこうゆう時には
嫌いなんだよ！！！！
ぐっと身を構えると共に急に
手を離される。
今まで力を強く入れていたため
うしろに倒れそうになる。
その時、初めて殺意が湧いた。
昴さんこの野郎ぉおおおおおお！！
末代まで呪ってやるぅうっ！！！
と、思い、２度目の死を覚悟した。
するとフワッと体が浮いたため、
あぁ天に召された。と
ほっぺに涙がつうっとつたい、
この世の全てを許せる！！！なんて
バカなことを考えていると、
聞き覚えのある声が聞こえた。
「いらっしゃいませ。ってえぇ！？」
私のお尻の方から聞こえてくる声と
優しいタバコの香りがする大きな背中が
目の前にあることと、
私の目にアニメで見慣れた、
床があることから今の私の体勢は、
俵担ぎ……！？
「っ！？降ろしてくださぃいいい！！」
すると、ハイハイなんて少し笑い気味
で楽しんでいる昴さんの顔が目の前に
見えたためぎゅうっと耳を引っ張る。
「末代までの呪いいい！！！」
「アハハ、痛いですよ、Aさん。」
思ってないだろと心底恨めしく
思いながらフワフワとカウンター席に
座らせられる。
傍から見ると私はまるでお人形だ。
昴さんも隣に座るのかと思いきや
思いっきり離れたカウンター席に
座った、代わりに隣に座ったのは
褐色肌の天使……安室さんだ。
「う、安室透さん……。」
すると目の前の天使が悪魔のように
ほくそ笑んだ。
「さて、少しお話しましょう、Aさん？」
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メーイ(プロフ) - 麗夢さん» ありがとうございます！とても嬉しいです！これからも頑張るので、よろしくお願いします^^* (2017年9月24日 8時) (
レス) id: 88b3d868cd (このIDを非表示/違反報告)
麗夢(プロフ) - 面白いです！応援してます(*´ω｀*) (2017年9月24日 0時) (レス) id: be012b64cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メーイ | 作成日時：2017年9月16日 8時
