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無意識で ページ7

センラside


「っはぁ...ほんまに...」


志麻くんが可愛すぎてどうにかなりそうです。


無意識に僕の服の裾握ってるって...もう...。


___それより。


絶対今日の志麻くんは何かおかしい。


やっぱり志麻くんはなにか隠してる。


それには確信があった。


あの寝起きのときのテンションや顔。


キスの後、頭を撫でたときだって。


いつもとは違う、切なそうな顔。


いつもだったら僕が帰ってきたら、キッチンから顔を出して笑顔でおかえり、と言ってくれるのに。


今日は僕の好きな志麻くんの笑顔を見れていない。


その代わりなのか今日は志麻くんがすごく甘えてくれる。


たぶん今日の行動はすべて無意識でやっているのだろう。


かわいいからいいか、と思う反面、心配な気持ちもある。


とりあえず今日寝る前に聞こう。


そんなことを考えながら風呂を出た。


服を着て志麻くんのところへ向かうと、


志麻くんは体を小さくして寝ていた。


頭を撫でてやるとやっぱり強ばってた顔が柔らかくなった。


猫みたいやなぁ笑


「布団被らな寒いやろうに...笑」


「んぅ、んー、あれ?俺寝てた?」


「寝てましたよー」


「そっか、なぁセンラさん」


「どうしたん?」


「ぎゅーってして?」


はぁ...この子は...なんて罪な子なんや...


「あ、あかん...??」


「ううん、おいで志麻くん」


ぎゅー


「今日えらい甘えたさんやなあ
どしたん、なんかあった?」


「...なんも、ないよ。」


歯切れ悪いなあ、言いにくいことなんか


「それならいいですけど...なんかあったら言ってくださいね、僕は志麻くんの彼氏ですから」


「ありがと、だいすき」


「僕は愛してますよ」


志麻くんは嬉しかったのか顔を綻ばせた


そして眠そうな声で言った。


「んじゃわがまま言っていい?」


「なんですか?」


「今日、センラさんの隣で寝たい...」


「いいですよ、もう寝ましょか」


「俺もねむ...センラさんー」


「はいはい」


眠くて歩きたくなかったんだろう。


アピールしてきた志麻くんを姫抱きにして寝室へ連れていく。


ついた頃には志麻くんは寝ていた。


ゆっくり下ろして、そっと志麻くんの隣に入って、志麻くんを抱きしめながら今日も眠りについた。

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設定タグ:浦島坂田船 , せんしま , BL   
作品ジャンル:恋愛
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夢月 - とっても面白かったです!とっても好きなストーリーでした!番外編も…!もう…まーしぃかわいいし、センラさんかっこいいし!てか、文才ありすぎじゃないですか!?分けてほしいくらいです!次の番外編楽しみにしてます! (2018年10月27日 21時) (レス) id: 3341f5a27c (このIDを非表示/違反報告)
みく@企画垢(プロフ) - オリジナルフラグを外してくださいね (2017年8月23日 9時) (レス) id: e89ce37d74 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:時雨 | 作成日時:2017年8月22日 22時

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