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それを知らない彼は ページ4

センラside


ほんまに今日最悪や...


仕事は残業、飲み会には無理やり連れていかれた。


上司や後輩に愛想を振りまいていたので、お酒も気持ち悪くなるような飲み方をしてしまった。


何が楽しくてこんな所に来なあかんのやろ...


____はよ志麻くんに会いたい。


と思いながら過ごしていた。


「では今日はこれでお開きにします。」


よっしゃ終わった!!!


やっと志麻くんに会える、はよ用意しよ。


「センラせんぱーい、私ぃ、酔っちゃいましたあ」


明らか酔ったふりやん。


「そっかー、気付けて帰りやー?」


センラ の 先手を打つ攻撃 !!


「君、その子と家近かったよな?
送って行ってやれ」


上司 の 一緒に帰れ攻撃 !!


急所 に 当たった !


「わかりました」


センラ は 従った!


「行こか」


「はぃ!ありがとうございます♡」


はよ志麻くんに会いたいんやけどな!?!?


時間割いてんやから感謝しろよ!!!



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


沈黙続きすぎて飽きてきたんやけど。


なんか喋れよおい。


はあ...何でこんな女と歩いてんやろ。
ほんまやったら今頃センラは志麻くん堪能してるとこやのに...。


「せんぱーい、先輩って今彼女いますかぁ??」


えらい急になんや、まあそれくらいなら言うてええか。


「いるよ」


「ええ、せんぱーい彼女いるんですかぁ?
私ぃ、先輩が好きなんです。
私ならぁ、先輩を幸せにしてあげられますよ?」


「ありがとう。やけど、その告白は受けられへん。」


「あーあ、先輩の彼女が女だったら諦めてたのにぃ。
志麻くんでしたっけ、可哀想ですね」


え、こいつなんで知ってんの?


「なにそれ、俺の彼女が男やったらあかんの?
あんたに俺の人生決められたくないんやけど。」


「そんなこと言うんですね、先輩。
本っ当、可哀想な彼女さん。いや、彼氏ですかね?」


これ以上何言うても無駄や。


また沈黙が流れた。


後輩がなんの前触れもなく止まった。


「どうした?」


明らかに知らない柔らかさの唇



「っ何すんねん!!!」


「先輩がおっけーしないのが悪いんですよ?」


気持ち悪い、早く志麻くんで消毒したい。


「失礼やろ普通に何なん?もう1人で帰ってくれへん?」


急いで家に帰る。


向こうで女がニヤリと笑っているなんて知らずに。

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設定タグ:浦島坂田船 , せんしま , BL   
作品ジャンル:恋愛
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夢月 - とっても面白かったです!とっても好きなストーリーでした!番外編も…!もう…まーしぃかわいいし、センラさんかっこいいし!てか、文才ありすぎじゃないですか!?分けてほしいくらいです!次の番外編楽しみにしてます! (2018年10月27日 21時) (レス) id: 3341f5a27c (このIDを非表示/違反報告)
みく@企画垢(プロフ) - オリジナルフラグを外してくださいね (2017年8月23日 9時) (レス) id: e89ce37d74 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:時雨 | 作成日時:2017年8月22日 22時

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