気づく ページ13
センラside
志麻くんが俺の目の前で倒れた。
なんの前触れもなく。
その大きい目には涙が流れて、隈もできている。
志麻くんが寝れてないときの顔。
でもこの前行ったときは寝れてたのに...なんで?
"寂しいときも、悲しくて潰れそうなときも、
センラさんが近くにおるだけで、
センラさんが志麻のこと好きってわかるだけで
志麻は幸せなんよ_______"
「ッ___」
ずっと我慢してたんやな
「なあ」
「なんですかあ?」
「ごめんやけど、俺には志麻くんだけやから。
もう諦めてくれへん?」
「へぇ...それで?
それが諦める理由になるとでも?
先輩が誰を好きでも、私は先輩が好きですよ?」
「それはありがとう、けどな、今回のことでよくわかったわ」
自分がどんだけあかんことしてたか。
それと、自分がどんだけ志麻くんに"依存"してるか。
「はっ...どうせ男同士なんて世間に批判されて、しんどくなるのに、救えない人ですね。」
「世界中に批判されても、それでも、俺は志麻くんがおれば十分やから。」
「はぁ.......もういいです、降参です。
もう帰ります。」
「あ、私、謝りませんから。」
最後の最後まで嫌な奴...
とりあえず今は志麻くんの方が優先だ。
持ち上げると志麻くんは思ってたよりも軽くて小さかった。
「ごめんなあ...志麻くん。」
せめて俺の気持ちが背中から伝わってほしい、と志麻くんをしっかりおぶりなおした。
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夢月 - とっても面白かったです!とっても好きなストーリーでした!番外編も…!もう…まーしぃかわいいし、センラさんかっこいいし!てか、文才ありすぎじゃないですか!?分けてほしいくらいです!次の番外編楽しみにしてます! (2018年10月27日 21時) (レス) id: 3341f5a27c (このIDを非表示/違反報告)
みく@企画垢(プロフ) - オリジナルフラグを外してくださいね (2017年8月23日 9時) (レス) id: e89ce37d74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:時雨 | 作成日時:2017年8月22日 22時