命の恩人が誘拐犯になったよ、とりあえず逃げよ。 ページ7
さて、今の私の状況を説明しよう。
冨岡さんは先程帰り、お隣さんも鬼に壊された庭の椅子等を片付けに戻った。
そして、ここは昼間でも木の陰で日光が当たらない為、鬼にとってはうってつけ環境なのだ。(あれ?何でこんな危険な所に住んでるんだろ?)←
また、お隣さんも冨岡さんもいない今、誘拐犯にはピッタリの状況である。
『ド派手君、私、君にぶっ壊された玄関の戸を直さなきゃなんないんですけど』
何故、私はド派手君に担がれてるんだろうか
「お前な、俺様が派手にぶっとばした戸を、たった一日で直せる訳ねぇだろ?」
『それな』←
それにしても、コイツ、ここまで戸をぶっ壊さなくてもよくない?
「‥と、ゆー訳で、俺様もそろそろ嫁のいる家に帰るか」
『うん。そっか、何が“と、ゆー訳で”なのかよく分からないけど、帰るなら1人で帰れ。』
「舌噛みたくなかったら、口閉じとけよ。」
すると、いきなり走り出した。
たまに思う。
人の話は聞けよ、このやろう、と。←
三十秒もしない内に、景色は山から街中へと変わった。
街中はやはり、人が多い。
そこで私は温存していた体力と演技力で、
『きゃあああ!誰かッ!!助けてッッ‥!!』
ここで大事なのは、とにかく大声を出す事。
涙目で訴えるように話す事。
こうすれば、あとは簡単。
「ちょっと、そこの君!止まりなさい!!」
あ、丁度良いところにお巡りさん。
お巡りさーん。コイツです。←
「テメエッ‥帰ったら覚えとけ!!」
にこりと笑っているけど、目が笑ってないな。
そうこうしている間に、コイツの家に着いた。
遂に、警察巻いたなコイツ。
「須磨!!アンタは何枚皿割るの!!」
「うえーん!!まきをさんだって、この前割ったじゃん!!」
「オイオイ、どうしたお前ら‥」
「あ、天元様!!‥‥その人は‥‥?」
あ、そういえばコイツの名前、天元だったなー。(名前忘れてた)←
「あー、コイツ。(『どうも、この人に誘拐されました、Aです』
「天元様‥‥誘拐って‥」
「ああ、コイツ。家、壊されたから泊まらせてくれって言うから、俺様の優しさに免じて(『堂々と嘘を付くんじゃない』
すると、何を察したのか嫁さんが、
「そうですか!じゃあ、コチラへどうぞ、Aさん!!」
何だこの、嫁と旦那の連携プレーは。
ちなみに、私はもう、家に帰る為の方法を思いついている事は内緒にしておこう。
逃亡作戦中だが、お嫁さんが手ごわい。→←三途の川から(強制的に)連れ戻されました。
394人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひいらぎ・いろ - そこら辺の水道水さん» ありがとうございます、夢主のキャラを好きになってもらえて嬉しいです! (2020年11月13日 6時) (レス) id: 79b860e9e4 (このIDを非表示/違反報告)
そこら辺の水道水(プロフ) - この作品、めっちゃ好きです(号泣) 夢主ちゃんのキャラが好きすぎて・・・ (2020年11月12日 23時) (レス) id: 44bf365a1c (このIDを非表示/違反報告)
ひいらぎ・いろ - ミュウさん» 微妙なところで終わらせてしまいすみません、更新頑張ります! (2020年11月12日 18時) (レス) id: 79b860e9e4 (このIDを非表示/違反報告)
ミュウ - ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙続きが気になるぅぅ (2020年11月12日 18時) (レス) id: 952d396015 (このIDを非表示/違反報告)
ひいらぎ・いろ - はい!! (2020年11月11日 20時) (レス) id: 79b860e9e4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ひいらぎ・いろ x他1人 | 作成日時:2019年11月17日 10時