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私は走ってあの場所へ行った。
どうやって行ったかわからないけど、とりあえず街の真ん中に走れば着く気がする。
案の定だ。
気がつくと、辺り一面真っ暗だった。
前を見ると、ぼうっと明るい光が。
｢見つけた…記憶消去屋…｣
玄関の扉を開ける前に、健人さんがでてきた。
｢いらっしゃいませ。中間淳菜様。｣
｢健人さん、お願いします。
勝利の記憶を戻してください。｣
｢どうしてです？
何か不満でもありましたか？
あなたは恋人から浮気相手を忘れさせたんでしょう？
それなら今は幸せの絶頂なんじゃありませんか？｣
｢勝利が死にそうなんです…！
このままじゃ、アイツ本気で何するかわかんない…！
私が勝利の記憶を消してしまった。
だからこんなことになったんだ。
全部私の勘違いのせいで…
お願いします。勝利の記憶を戻して！！｣
健人さんはわかっていたかのような不気味な笑みを浮かべた。
｢それはできません。｣
｢どうして！？
人の記憶を導入することもできるんでしょ！？
じゃあ元の記憶を戻してよ！！｣
｢淳菜様、私の話、聞いていましたか？｣
｢へ…？｣
｢言いましたよね、記憶を消す前に。
『一度消した記憶は戻せない』と。｣
｢う、うそ…｣
｢ちゃんとあなたは頷きましたよ？
残念ですね。もう手遅れのようです。｣
健人さんがふふっと笑うと、私の携帯に着信が入った。
お母さん…？
｢もしもし、何？｣
『淳菜…！勝利くんが、勝利くんが車に…！！』
私は携帯を落とした。
最後まで母の言葉を聞いたとき、私の涙がこぼれ落ちた。
｢しょぉ…りっ…ごめんなさいっ…うたがってごめん…だから帰ってきて…勝利っ…！！｣
私の流した涙は頬を伝わって床に落ちた。
じわじわと床に染み込んでいく。
｢いただきましたよ。あなたの涙。｣
館に響くのは私の泣き叫ぶ声だけだった。
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みずき(プロフ) - アゲハありすさん» 申し訳ありませんm(*_ _)m 名前は今回は変えないことにしてまして… 移行先で変えることができるので、是非そちらでお楽しみください！ (2017年4月4日 8時) (
レス) id: ca10b65365 (このIDを非表示/違反報告)
アゲハありす - 名前 変えられないんですね… 楽しさが半減しちゃう… (2017年4月3日 2時) (レス) id: 0b1c467601 (このIDを非表示/違反報告)
みずき(プロフ) - ゆりなさん» ご指摘ありがとうございます！どこか名前が変わっていない箇所がありましたか？訂正するので教えてください！ (2017年3月30日 18時) (レス) id: ca10b65365 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりな - 名前って変わらないんですか？ (2017年3月30日 18時) (レス) id: a3acaa2148 (このIDを非表示/違反報告)
みずき(プロフ) - 伊野尾慧花さん» ありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです！頑張って更新していきます(*≧▽≦) (2017年3月9日 8時) (レス) id: ca10b65365 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みずき
| 作者ホームページ：http://mizuki.kissdifference
作成日時：2016年10月3日 17時
