55-YOU ページ5
GD「全部言っていいから。Aの彼氏は分かってくれる人でしょ^ ^」
A「……」
コクンコクンと頷くと
GD「ほら、泣かないの〜今から俺とAの最後のシーンだよ？」
私をなだめるように、背中に手を回してトントンとしてくれた。
そっと離れたジヨンの顔が近づいた。
あぁ、こんなに気持ちが安らぐ人っているんだなって思った。
そして、カットーーーっと響く監督の声。
いつから撮影中だったのか分からないけど、そんなのどうでも良くて。
私の流した涙を知っているのはジヨンだけ。
だから、撮影後はスッキリした気持ちだった。
WJ「お疲れ様。シャワー室向こうだって^ ^」
A「ありがと、じゅんちゃん」
じゅんちゃんがくれたタオルで身体を覆いながら、シャワー室に向かった。
WJ「ジヨン君といつの間に仲良かったの？」
A「えっ？？」
WJ「いや、本番中以外でも結構話したり戯れてたでしょ」
A「あぁ、まぁ…そうかな？ジヨンが良くしてくれたんだよ」
WJ「私、あんたとジヨン君とで何かあるのかと思っちゃった」
A「え〜ある訳なーい、アハハハハ」
そんな変な事をじゅんちゃんが言ってきたから、なんだか笑えた。
ジヨンが言っていいよって言ってくれたから、ドンへ君に報告できる。
私はその事が待ち遠しくて堪らなかった。
コンコンコン
GD「……？？」
A「お疲れ様でした^ ^ありがとうございました」
GD「おう、お疲れ〜」
A「じゃあ、お先に失礼します。」
GD「あっ、Aこの後の飲み行く？」
A「飲み会ですか？」
GD「打ち上げ^ ^スタッフみんなと。行けそうならマネヒョンに伝えといて。」
じゅんちゃんに相談したら、半強制的に行けって言われた。何事にも人脈だ！なんて言ってた。
今日が終われば
やっと、
やっと、
やーーーーーっとドンへ君に言える。
会って直接言いたかったから、また会う約束しなきゃ。
罪悪感から解放された私は、束の間の晴れ晴れした心を満喫していた。
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作者名：shino | 作成日時：2017年10月20日 17時
