88-DH ページ38
少しずつ
少しずつ
Aちゃんがいない現実を
受け入れなきゃ…
自分から離れたくせに
好きな人を手放す事は
容易じゃなかった。
1人がこんなに辛いなんて
知らなかった。
ソラ「あっ、ドンヘ！今帰り？」
DH「あっ、ヌナお疲れ様。今から事務所行ってまだ仕事だよ」
ソラ「そーなのね。体壊さないようにね？」
DH「ありがとう。ヌナもね！」
ソラヌナとスタジオで偶然会った。
ヌナとは、今もご飯に行ったり、話を聞いてもらったり…
なんだかんだで色々頼ってるんだ
ヌナはこれから仕事みたい
僕はマネヒョンの後ろについてスタジオの出口へ向かうため、エレベーター待ちをしてたい
ソラ「いたいた！ドンヘっ！！」
DH「わっっ！なっ、何！？」
さっき離れたばっかのソラヌナが
急に
しかも割と大きな声で
僕を呼んだ。
びっくりして目を見開いてソラヌナの声がした方向を見た。
？？？「こんにちは。ドンヘさん。初めまして。」
ニッコリと笑う女の子が立っていた。
ソラ「ドンヘ、この子。あんたの事ずーーーっと好きなんだってさ。日本人なんだけどね、うちのスタッフなの」
そう紹介された女の子。
笑顔がパッと明るく
小柄な
良い子そうな子。
まな「まなって言います。もし良ければ私の事覚えて下さい！」
DH「…あぁー、ま、まなちゃんね。うん。」
まな「ドンヘオッパ、いつも見てました。これからまたお仕事なんですよね？頑張って下さいね^_^」
DH「あぁ、うん、ありがとう」
少し呆気に取られながらも、返事をすると
すごく嬉しそうにお辞儀をして戻っていった。
ソラ「引き止めてごめんね、じゃあね」
ヌナも戻っていった。
その日も
いつもと同じように
レッスン、打ち合わせ、撮影、
色々仕事して
帰ったのは夜中だった。
スマホがメッセージを受信した。
確認すると
ソラヌナからだった。
"近いうちにご飯行かない？都合どう？"
"週明けなら大丈夫かな。ヌナは？"
"じゃぁ、週明けの夜、いつものお店でね"
''分かったよ。じゃぁまた"
メッセージのやり取りを終え、
ベットに入った。
今日もAちゃんの夢を見るのかな…
会えなければ会いたくて
会えないほど夢を見る…
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作者名：shino | 作成日時：2017年10月20日 17時
