65-YOU ページ15
A「あっ、これはBIGBANGのMVで、リリース前…」
DH「知ってるよ…ジヨン君と仕事したんでしょ？見れば分かるよ」
ドンへ君のただならぬ様子に、ジャーン！この作品に出てるよ〜！なんて、テンションで言おうとしていた言葉を飲み込んだ。
DH「内緒で何回もこっち来てたでしょ？ジヨン君と仲良くなったみたいだね…」
A「仲良くって…仕事仲間として良くはしてもらったけど…」
DH「Aちゃんの表情見れば、心許してるの分かるよ…何かショックだったんだよ…」
A「えっ…？」
DH「知ってたよ。僕にずっと作り笑顔だったの。やっと最近違うなって思えたのに…何で？」
A「そっ、それは緊張してたからで…変な意味は無い…よ…」
DH「ねぇ、ジヨン君にはそんなに心許せるの？Aちゃんにとって僕は何だったの？」
A「何って……大好きなひと…だよ？」
DH「それすら信じられなくなってたんだ…僕の事好きって言うのに……」
ドンへ君は下を向き、私を見ようとはしてくれない。
DH「ジヨン君とこんな事する……の？」
ポンとソファーに投げられたスマホの画面に表示されていたのは、
抱き合ってるように見える私と…ジヨン。
A「ちょっ、ちょっと待って？これは違っっ」
DH「違わないじゃん。それが、事実なんだよね？MVといい、この写真といい、Aちゃんにはジヨン君がいるんだよね？」
A「そんなはずないよ！！私はドンへ君だけが好きだよ？」
DH「……ちょうどさ、記事も出ちゃったし…会えなくなるじゃん」
A「……言わないで」
DH「僕が辛いんだ…Aちゃんを疑っちゃう事も、ジヨン君に嫌悪感を抱く事も」
A「…やだよ…言わないでよ！」
DH「会えなくなって、余計に不信感が大きくなるなら……」
A「言わないでってば！！」
DH「……別れよう」
2人とも涙を流してた。
私は声をあげて泣いていた。
ドンへ君は、ただただ涙を流してた。
事実としてあるのは
どんな形であれ、ドンへ君を傷付けた事。
不信感を抱かせた事。
別れを告げらせる程に…
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作者名：shino | 作成日時：2017年10月20日 17時
