特別な誕生日〜過去〜 ページ24
side you
会場がパッと暗くなり、音と映像が大画面に大音量で流れた。
キャーーーと会場中を埋め尽くすペンの歓声。
一気に爆発する熱気。
その熱気は、私の心もドキドキゾクゾクと、これから始まる楽しい事が簡単に想像できる程のものだった。
メンバーが出て来て、更に歓声は増えて、私も見たことがない皆んなの真剣なステージ姿に見入ってしまった。
いつもの笑って冗談言ってる人とは違った、カッコいいみんな。
ドンヘも真剣な顔して、真剣に踊って、歌ってた。
凄くかっこいい。
惚れ直した。
心が一気に持ってかれた。
何回もそんな事を思いながら見ていたステージ。
side DH
ステージが始まればさっきまでソワソワしてた事も嘘かのように集中して踊って歌った。
サブステージ近くに行けばこちらを見るAを見つけた。
あぁ、本当に来てくれてる。何か変な感じだな〜。あっ、笑った！俺が見てるの気づいた？ん？違う。モニターのキュヒョナ見てるんだ！くそぉ！
ペンの皆んなに手を振ってる。
ように見えるかもしれない。ゴメンねエルプの皆んな。今はA1人しか目に入ってないんだ。Aだけに手を振ってるんだ。
コンサートも進み、いい感じにいつもの感じになったコンサート。もう自由で楽しくて。
偶然いつものメンバーがAのいるサブステージ近くに集まっていた。
だからこっそりみんなに耳打ちした。
DH「今日Aの誕生日なんだよ。だから見に来てる！あの辺！」
そう言ってAがいる方向を指差した。
その方向のペンが一切にキャーーーと歓声を上げた。
HC・EH・KH「え⁉」
案の定、皆んなが驚いて、一斉に俺の指を指した方向を見た。
更に歓声が、大きくなった。
ごめんねエルプ…
EH「あっ、いたいた！ハハっ！」
HC「あいつも笑ってやがる！」
KH「ペンライトちゃんと持ってるじゃん！」
DH「皆んながびっくりするだろうってAが！」
そろそろバレないようにと、各々色んな所に行って手を振ったり、ペンサしたり。
Aが嬉しそうで、楽しそうで、ホッとした。
side you
コンサートも中盤。
いつもの3人とドンヘが目の前のステージにいた。
ドンヘがコソコソっと耳打ちをすれば、パッとこっちを見た3人。
驚きの表情の3人に、笑わずにはいられなくてクスクスと笑っていれば、
ドンヘと目が合って、2人して笑った。
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作者名：shino | 作成日時：2017年2月14日 11時
