特別な誕生日〜過去〜 side you ページ21
私は夏生まれ。夏女。だから夏が大好き！
外が暖かくなってくると、自然と気分も上がる。
8月に入り、夏も本番。外に出れば毎日嫌になるほどの暑さ。
私には心地が良いくらいなんだけど…
DH「あっつ〜い…」
A「あ、お帰り〜！」
仕事終わりに家に来たドンヘ。最近は自宅に直接来ることが増えた。
玄関を入ると同時に聞こえた声に、笑顔になる。
DH「夜なのに暑い〜何この暑さ！あ゛〜」
A「はい、アイスコーヒー。今冷房つけるね？」
DH「この暑さで窓空けとくとか信じられない！」
A「私は暑さには強いからね〜♪ご飯は〜？」
DH「大丈夫〜、事務所で差し入れ食べて来たから」
リビングのソファーでぐったりするドンヘの横に座った。
A「アイス食べる？」
DH「ん？」
目線だけこちらに向けて、口を開けてちょうだいアピールしてきた。
A「大っきい子供！ふふっ」
口にアイスを入れれば、笑顔で美味しそうに食べてくれる。
DH「おいしっ」
こんな瞬間がたまらなく幸せ。
DH「A〜、誕生日の夜さ、お店休めれない？」
A「え〜？私の誕生日くらいじゃ休みにしないよ〜」
DH「くらいじゃないよ、大事な日でしょ？お母さんが産んでくれた特別な日だよ？」
A「う〜ん…」
すると、テーブルに封筒を出してきたドンヘ。
DH「開けて？」
A「うん…これって」
中身を見て、ドンヘを見て、行かないって答えなんて出てこない。
DH「来てくれる？」
A「ありがとう…！絶対行くね」
それはSJのコンサートチケット。
わざわざ用意してくれたんだ。
私の誕生日に行われるコンサートの。
DH「土曜日だからお店休むの難しいかも知れないけど…、誕生日だからどうしても来て欲しくって。」
A「本当にありがとう！楽しみにしてるね？」
DH「コンサート終わったら、楽屋にも来てね？その後、ここにまた来るから。」
A「そんな無理しなくていいよ？次の日もあるでしょ？ゆっくり休んだ方がいいんじゃない？」
DH「彼女の誕生日だよ？一緒にいるに決まってるじゃん！」
A「そう？無理なら無理で言ってね、このチケットだけで私は幸せだよ〜」
DH「全力で頑張らなきゃな〜！」
初めて行くコンサート。
ドンヘがSJとしてがんばる姿を見る事が出来ることが、嬉しくてたまらなかった。
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作者名：shino | 作成日時：2017年2月14日 11時
