夏のヒマワリ side you ページ13
気付けばもう季節は春から夏に変わり始めていた。
夏の空気が自然と気分を上げてくれる。
IL「ヌナ！ジャン！これ見て？」
A「ん？雑誌？」
何故か背表紙を向けて渡される。
IL「180ページ見て。」
ページをめくれば、半ページ一杯に映ったイル君のグループ。
IL「この前の雑誌の撮影！カラー！しかも俺らの単独！」
A「わぁ！すごいね！どんどん人気者だね！」
IL「1番にAヌナに見てもらいたかったんだ！」
A「がんばったんだね。明日からお店休みだし、今夜はお祝いで飲もっか！」
IL「お祝いしてもらう程じゃないよ；苦笑」
A「え？そうかな？アイドル事情ってよく分からないけど、雑誌に載れない子達も沢山いるんだよね？それなのに載ったのはすごい事だよ！」
IL「ヌナに言われると、嬉しい。」
無意識に、他のページをパラパラとめくった。
IL「あーーー！」
めくった先の巻頭ページ。
ドンへがモデルとして何ページにもわたって載っていた。
IL「…だからわざわざ背表紙を向けて渡したのに〜失敗した」
だから背表紙だったんだ。
イル君もやる事がかわいいな。
とか頭は普通。
でも、私の体はフリーズして動かない。
IL「よりによって俺らの初カラー初単独雑誌が、ドンへヒョン表紙なんて…ついてねーよ。ヌナ、聞いてる？」
A「…えっ、あっ、うん。ん？聞いてない；ごめん」
IL「これ見たら絶対ヌナこうなると思ったんだよね。あ〜あ！」
はい。こうなるとはきっと今の私の状態のことでしょう。
だって、ドンへが上半身裸でベットにいるんだよ？(写真だけど)
寝起きでこっち見てるんだよ？(写真だけど)
スーツ着たり、カーディガンにメガネ姿…
一瞬見ただけなのに、目に焼き付いたドンへのモデル姿に、胸がドキドキしないはずない。
普段はスッピンだし、髪型もラフにしてる事が多い。たまにすごい寝癖だし…
だけど、仕事モードのドンヘはそりゃ…
かっこいいよ。
IL「ヌナ〜！お〜い！」
A「ご、ごめん！で何だっけ？あっ、そっか！イル君のお祝いね！」
IL「…そのついで感やだ！」
A「ついでじゃないよ？ちゃんと本当にすごいって思ったよ？」
話しながら、お酒を用意して、軽くつまみも用意した。
IL「やっぱりそんなに好きなんだ。ヒョンの事」
イル君の言葉が図星すぎて、顔が赤くなったのが分かった。
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作者名：shino | 作成日時：2017年2月14日 11時
