HIMAWARI (ページ7)

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最低な俺 side DH ページ7

今日もキレイな女の子にキスをする。でもそれ以上はしない。

その子は潤んだ瞳で誘うように俺を見るけど…
さぁ帰ろっか！
と言ってさっさとお会計を済ませ、個室のレストランから出る。

ぽっかり空いた心の穴は、そう簡単に埋まらない…。

Aのお店に通っていた頃の安らいだ心を取り戻したくても取り戻せない。

Aを超える女なんて…

この世にいるの？
いるんなら、早く現れてよ…

今日も、そんな子を探してはデートする。デートじゃないな。女の子を物色してる。
俺は最低だな。

でも、キス以上はどうしてもする気にならない。A以外なんて抱く気にならない。

DH「今の俺を見たら、Aはなんて言うかな？
最低って罵るだろうな…ハハっ」

と独り言が車内に響いた。

次の日仕事に行くと、ヒチョルヒョンがAのお店のランチボックスを食べていた。

マネヒョンが買って来てくれたらしい。

ボックスのデザインはシンプルでAらしい。

こんな事ですら、ため息がでる。

まだ俺の中のAの存在は大きくて、俺の心を掴んで離してくれない。

HC「おっ！ドンヘ～今日もヒマワリのランチボックス、ちょーうめーよ！」

DH「ヒョン…わざとらしすぎるよw美味しいのは分かってるよ。Aが作ったんだから」

HC「お前、昨日帰り遅かったろ？どこで何してたんだよ！顔パンパンだぞ」

DH「別にいいじゃん。」

HC「女探しならいい加減やめとけ！探すくらいならAと話し合えよ」

DH「話せるなら話したいよ！でも！向こうに話す気がなきゃ無理じゃん…」

HC「相手を想い過ぎるのも困ったもんだな！」

EH「ヒチョルヒョン、その辺にしときなって～ドンヘも辛いなら他の方法で埋めなよ？」

DH「できるならそうしたいよ…いただきます…」

忘れたいのに、こうやってAの作ったご飯を食べたら思い出す。

マネヒョンもマネヒョンだよ。知っててヒマワリのランチボックス買ってくるんだもん。

みんな忘れるなって言いたいの？

俺はどうしたらいいの？

公にはなってないけど、事務所内では俺が色んな女の子とデートしてたぶらかしてるって噂になってる。

まぁ、そう言われるのも仕方ないよな…

Aのランチボックスは事務所内でも人気があったし、後輩グループもよく利用してた。

だから、俺たちの中もみんな知っていた。

そして、今の俺の行動が噂になれば、そうなっても仕方ないよね。