変わらないもの〜過去〜 sideyou ページ24
今日は、早くにお客さんも帰ったし、ドンヘオッパしか居ないから、お店を閉めて2人で夜ご飯を食べていた。
お酒の弱いドンヘオッパは、軽いお酒。私は忙しいオッパとの久々のゆっくりできる時間が嬉しくて、ついついお酒が進んでいた。
A「オッパ、この前のランチボックスどうだった〜?」
DH「あぁ!あれすごい好評!後輩達にも宣伝しといた」
A「アハっ!良かった〜冷めても美味しいものって結構難しかったんだよね〜」
DH「そうなの?よくがんばりました!」
A「んふふ〜ありがと〜オッパ〜///」
気持ちよく酔っ払い始めた私は、きっと心が緩んでいたんだ。
外を見れば、雪が降っていた。
DH「あっ、雪だよ!」
A「私寒いのって嫌い。」
DH「嫌い?なんで?」
A「だって…寒いと寂しいじゃん。心まで冷え切っちゃう気がして…寂しくなるの。だから嫌い。」
ドンヘオッパは、眉毛を下げて私の頭を撫でた。
DH「寒くなったら、俺がいつでもあっためてあげるから。そんな事思わないでよ、ね?」
A「ドンヘオッパはいなくならないでね?急にいなくなったりしないでね?」
ママが亡くなった冬の夜を思い出してしまった。
DH「なんでそんな事?」
A「私のママはね、病気で3年前に亡くなったの。大好きなママがね、私を寒い日に1人にしたの…うぅ…」
DH「お父さんは…?」
A「父は病気のママの看病に疲れ切ってて、私の事なんて見てなかったから…いないようなもんだった」
DH「そうだったんだ…」
私、なにこんな暗い話してんだろ…
A「ごめんね!こんな暗い話して!」
ゴクっと、グラスのお酒を呑み込んだ。
DH「Aのお母さんはどんな人だったの?聞かせて?Aがどうしてこんなに素敵な人間になったか知りたいよ」
A「オッパ…」
そして、私はドンヘオッパにママの事を話した。
ママは、私と姉妹みたいに仲が良く、学生時代はよく色んなところに出掛けた。
ママが作る料理は世界一美味しいと思う。
料理が好きだったママは、自分のお店を出すのが夢で、私が高校生の頃に“HIMAWARI”をオープンさせた。
よく手伝いをしてたから、自然と私も料理を覚えた。
夏になると毎年、産まれてから中学まで住んでいた田舎町のヒマワリ畑に出掛けた。
ママとの思い出の場所。そのヒマワリ畑と、このお店“HIMAWARI”。
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作者名:shino | 作成日時:2017年1月24日 18時