Rain-3 (ページ6)

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旅 side KH ページ6

今、俺は日本にいる。なぜかと言うと…
久々の連休だから。
だから思いっきり休みを満喫したくて、日本に来た。

計画は立ててない。とにかくしたい事をする！

KH「さて、まずは腹ごしらえ～」

良さそうなお店で、適当に美味しそうなものを食べた。満腹になって、街を散策。

こんな風にブラブラとのんびり休みを満喫なんて、いつぶりだろうか。

ノープランで歩いていたら、オシャレな路地があって気になり歩いていると、これまたオシャレなバーがいくつか並んでた。

その中のお店に入る。と雰囲気のいいオシャレなバーで、薄暗い店内はうるさ過ぎず、静か過ぎず、音楽が流れていた。

カウンターにはだれもいなくて、テーブルに２組のカップルがいた。

店主『いらっしゃいませ』

KH『ここいいですか？』

そう言ってカウンターに座り、飲み物を頼んだ。

店主『韓国の方ですか？』

オシャレなおじさんって感じの店主はそう僕に聞いてきた。

KH『分かりますか？そうです。』

店主『旅行か何か？』

KH『そうです。旅行で来ました。オシャレなお店ですね！』

店主『ありがとうございます。あ、韓国語話せる子がいるんだけど…呼びましょうか？』

KH『え？嬉しいな！お願いします』

店主が店の奥に行って、その子を呼んだ。

奥から出て来た人に僕は声が出ない位驚いた。

その人も驚いていた。

KH「ヌナ…！」

A「キュヒョナ…⁉」

逃げられる訳でもないから、ゆっくりと俺に近づくヌナ。

久々に会うヌナな少し痩せた？でも綺麗なのは変わらずで、僕は胸がドキドキした。

KH「なんでここで？」

A「えーっと…いろいろありまして…」

KH「どーせ話さないんでしょ？」

A「うん…話せない。」

KH「ドンヘヒョンの事嫌いになったの？」

A「……」

KH「言えないってことは、まだ好きなんだね」

A「……」

無言を貫くヌナ。
そんなヌナにイライラする。俺だってヌナが急にいなくなって、辛かったんだ。好きな人が理由もわからず居なくなるなんて…

KH「ヌナ…もうすぐいなくなって5ヶ月だよ？そんなに話せない理由って何？」

A「だから、話せないの！」

KH「ヌナ、2人で話そ？」

A「嫌。」

KH「ヌナ！」

A「誰にも言えないの！だから帰ってよ…」

KH「帰らないよ。ヌナが終わるまで待ってる」

A「キュヒョナ……全く…絶対に話さないよ？それでもいいならどーぞお待ちください」