Rain-3 (ページ24)

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プロポーズ side DH ページ24

21ヶ月後。

義務警察の服務期間を終え、今日は晴れて除隊の日。

外は小雨が降っている。いい日だな。

ドキドキする胸を抑えることに必死な僕。

休暇でたまにAに会うことが出来た。でもその度にまた離れるのが辛すぎて、2人きりで会うのは控えた。

だから、これからはずーっと一緒に居られるんだと思ったら、嬉しさは計り知れない位。

僕の服務期間中、AはSJのスタイリストから妹グループのスタイリストに移動したと聞いた。

今はそっちで、メンバーと仲良くやっているらしい。

マネヒョンに送ってもらい、玄関の前に立つ。休暇と除隊じゃ帰って来ても意味が全然違う。

少しドキドキしながら玄関を開けた。

まず、一目散にユキがリビングから走って来た。尻尾をブンブン振って嬉しいようだ。

可愛いやつだ。

ユキと戯れていると、廊下の先にはすでに泣いているA。
ユキを抱っこしたまま、家に上がった。

DH「ただいま」

A「おかえりなさい」

泣きながらしっかりと言ってくれた。

Aのそばに行き、ユキを降ろし、今までの寂しさとか愛しさをぶつけるように、力強く抱きしめた。

言葉にならない幸福感に、お互い何も言わず抱きしめあった。

用意してあった指輪の入った小さな箱をAに渡す。

おでことおでこがくっついた状態の至近距離で、お互いドキドキしてるのが伝わる。

DH『A、僕と結婚してくれる？』

何度も練習した、日本語のプロポーズ。
ちゃんと言えてたかな？

その言葉と同時に、Aの止まっていた涙が再び流れ出した。

伝わってたみたいで安心した。

A『うん。よろしくお願いします。』

そして、幸せのキスを交わした。