グリーンダイヤモンド side YOU ページ22
グリーンダイヤには、「恵」という意味があるらしい。
安らぎと健康を与えてくれる石。
ドンヘが軍に行けば、慣れないことに不安やストレス、戸惑い、色々な事が負担になると思う。
だから少しでも、ドンヘの心に安らぎを。
過酷な服務期間にどうか健康でいられるようにと…
願いを込めてチャームに控えめなグリーンダイヤモンドを埋め込んだ。
まさかドンヘからのプレゼントがあるとは思わず…
しかも同じグリーンダイヤモンドが埋め込まれたネックレス。
ドンヘも私と同じように思ってくれたって事なのかな？
DH「こんなの渡したら、Aを縛っちゃうかなって思ったんだけど…でも、少しでも寂しさが紛れるように…僕はAからもらったネックレスに救われたから…もらってくれる？」
A「うん。ありがとう、ドンヘになら縛られたって構わないよ。ドンヘの誕生日なのに用意してくれたんでしょう？」
ドンヘの優しさに涙が溢れ、ちゃんと言えていたか分からない。
DH「後ろ向いて？」
A「ん、」
後ろからそっとネックレスを付けてくれた。と同時にふわっとドンヘの温もりに包まれる。
DH「A、もっと頼れる男になって帰ってくるから。この家とユキを守っててね？本当に本当に大好き。これからもずっと、大好きだからね？」
泣いてる私は頷くしかできなくて、コクコクと首を縦に振った。
DH「泣きすぎだよ〜Aは僕より泣き虫だね」
A「だっ、て…ネック…レス、くれるっとは…思って…なくて…うぅ〜；；」
DH「その涙が僕は嬉しいよ？だから、今はたくさん甘えて？」
ドンヘがいつものドンヘじゃなくて、いつもよりも頼りがいがあって、甘く優しくて…
この温もりが明日起きたらいなくなると思ったら…涙は見せないと思っていたのに、それはとても無理だった。
A「ドンヘ…愛してる」
向かい合って眠った。抱きしめあって眠った。
暖かいドンヘの温もりを忘れないように。
朝目がさめると、朝食を急いで作る。
今日はマネージャーが迎えに来て、オンマやドンファオッパもここに来る。
だからドンヘとゆっくりなんてしていられなくて。
でも今日の朝食位、ちゃんとしたものを作りたかった。
A「ドンヘ〜！ご飯〜！」
DH「ふぁ〜おはよ、ってえ⁉朝からこんなに食べらないよ；」
A「たくさん食べて体力付けて行かないと！ほら、食べて？」
その時は刻々と迫っている。
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作者名：shino | 作成日時：2017年1月10日 16時
