ユキと花束 side YOU ページ18
韓国に戻って来た。
心は晴れ晴れしていて、早くドンヘの声が聞きたくて、電話を掛けた。
A「ヨボセヨ?今空港に着いたよ!ふふっ」
DH「アハハっ!ちゃんと前見て歩いてね?」
A「え?前?子供じゃないんだから〜」
DH「アハハっ!だからちゃんと前見てって!」
A「え?前?…もしかしてっ!!!!」
電話を切れば、道を挟んだ向こう側には車に乗ったドンヘ。
私は走って車に乗り込んだ。
A「なにやってるの⁉また迎えに来たりして!ばか…会いたかった…」
最後のほうは消え入りそうな声で言った。
DH「コソコソするために公表したんじゃないよ?ちゃんとAは僕の彼女だよ?」
A「会いたかった!!!!」
DH「え⁉あぁ!うん。僕も会いたかったよ?おかえり」
A「もう、ちゃんと聞き取ってよ///」
DH「怒ったAは猛烈にかわいいね」
A「///ばか…」
そう言って、車に揺られ着いたのは私たちのマンション。
A「事務所じゃないの?抜け出して来たんだと思ってた。」
DH「抜け出したよ〜でもみんなAが来るって知ってるからさ。事務所戻るのはいつでもいいってさ!」
A「みんな…みんなもバカ!」
着いて早々、幸せを噛みしめる。
玄関を開けると、
ワンワン、キャンキャン。
A「⁉⁉」
横ではドンヘが、ユキ〜///とこの真っ白なフワフワの犬を撫でていた。
DH「A、新しい家族だよ?離れても寂しくないように。」
A「!!かわいい〜ユキ〜よろしくね〜」
小さくて、真っ白な彼女は、すぐ私にも懐いてくれた。
DH「A、ユキ、こっちに来て?」
A「ん?何〜?」
ユキと2人でドンヘの元へ向かう。
ドンヘの元へ行くと、ひざまずいて、大きなバラの花束を持っていた。
DH「A、僕は何よりも大切な存在に出会えたよ。Aがいれば全てがキラキラするんだよ。もうすぐ軍隊に行っちゃうけど…待っててとは言わないけど…
今よりも、もっと男らしくなって帰ってくるから…帰って来たら結婚してください」
もう声になんてならなかった。
涙が止めどなく流れて、首を縦に振ることしかできなくて、ユキが私の涙をペロペロ舐めてきて、
DH「ユキ!Aの涙を拭くのは僕だよ!」
なんて、ヤキモチ焼いてて、笑ってしまった。
そして、
A「あなたの帰りを待っています。」
と答えた。
幸せの余韻 side DH→←決意の報告-2 side DH
48人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:shino | 作成日時:2017年1月10日 16時