おかえり side YOU ページ15
宿舎を出て、私はホテルに戻ろうとすると、ドンヘに引き止められた。
DH「2人の家に帰ろうよ…」
A「でも…」
DH「お願い…あの広いベッドに1人は、寂しいよ…」
A「……甘え上手…」
DH「本当の気持ちだよ？」
A「ドンヘに会ったら自分の気持ち抑えられなくなると思ってたけど…やっぱり抑えられないね。一緒に帰ろ？」
そう言うと、ニコッと本当に嬉しそうに笑うから、私もつられて笑った。
久々に住んでいた玄関の前に立つと、何だか緊張した。
DH「緊張してるでしょ〜」
A「分かる？w」
DH「緊張してますって顔に書いてあるw」
A「ふぅ…」
ドンヘが玄関を開けた。
中に入れば、ドンヘがおかえりって抱きしめてくれた。
A「ごめんね、ただいま」
手を繋ぎ、リビングに行けば私が出て行った日から何も変わらない。それがなんだか少し嬉しかった。
A「ドンヘ？すごく綺麗にしてあるね、部屋」
DH「あ〜…この部屋には数回しか帰ってないんだ〜ほぼヒョクの部屋に行ってたから；」
A「そうだったんだ…」
DH「責めてるわけじゃないからね！気にしないでね！」
A「ふふっ、ありがとw」
今日は幸せな気持ちでいっぱい。いろいろあってしばらく離れてたけど、やっぱりドンヘの横で笑っていたいと心から思った。
部屋着に着替えてきたドンヘに、愛おしさが溢れ、胸に飛び込んだ。
DH「ぅわっっ！A⁉///」
私からキスをした。何度も何度もキスをした。
A「ドンヘ…っ…はぁ…大好き」
深くなるキス。この気持ちを伝えずにはいられなかった。
DH「僕もだよ…っ…ん…」
そして、離れていた時間を埋めるように、何度も何度も身体を重ねた。快楽に歪む顔を愛おしく思う。
私を愛してくれる、口、手、体、ドンヘの全てが愛おしい。
何度目かの行為でお互いの中で果てれば、いつの間にか眠っていた。
パチっと目が覚めた。
ドンヘの腕が私を包み込んでいて、体を動かせない。
目が覚めて、ドンヘが横で寝ている。ドンヘの寝顔をまじまじと眺めながら、こんなに穏やかな気持ちは久しぶりで、ここに戻ってきた事は間違っていなかったんだ、と教えてくれているような気がした。
キッチンへ向かい冷蔵庫を開けた。
期待はしていなかったけど…見事に飲み物しかなくて…朝食を買いに走った。
2人で朝食を食べ、マネージャーの迎えを待った。
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作者名：shino | 作成日時：2017年1月10日 16時
