消えた君-2 side DH ページ4
いつの間にかソファーで寝ていた。
DH「寒っっ…」
辺りを見回しても何も変わってなくて、少なくなった物達を見て、涙が溢れた。
未だに状況はよく分からない。でもAが僕の前からいなくなった事実だけは、分かる。
Aがいなくなった部屋は、広すぎて虚しい。
Aにもらった誕生日プレゼントのネックレスは僕の首にぴったりと付いていて、ギュッと握ってAの温もりを探した。
マネヒョンからの電話が何回も鳴っている。
仕事なんてする気にならない。
事務所へ行けばAを思い出すし。
…もしかしたら、Aは事務所にいるかも…？
そんな小さな期待をして、マネヒョンの車で事務所向かった。
EH「よぉ！ってドンヘ顔酷いぞ⁉」
DH「ん？うん…」
EH「寝不足かぁ〜？目がパンパン！どーせAと夜更かししてたんだろ〜w」
DH「……てった」
EH「ん？」
DH「Aが出てった…」
EH「はぁ⁉え⁉一昨日は仕事してたじゃん」
DH「もう、訳分かんない」
ヒョクにあった事を話した。
EH「ドンヘ…」
ヒョクはなんて言っていいのか分からない様だった。
肩を抱き寄せポンポンと慰めてくれた。
メンバーが揃う部屋にジウさんが突然入ってきた。
ジウ「おはよ。みんな揃ってるかな？突然なんだけど、Aが事務所を辞めたの。急だったんだけど…だからまたしばらく私1人とアシの子でやってくから、よろしくね！」
話はそれだけ！じゃあといって部屋を出て行くジウさんを追いかけた。
DH「ジウヌナ！Aは⁉辞めたの⁉」
ジウ「ドンヘ…昨日付で退職したみたい。私も今日聞いたのよ……大丈夫？」
DH「……うん、ありがとう」
ジウ「ドンヘ…何か分かれば言うからね…」
ポンっと背中を叩いて、ジウさんは行ってしまった。
辞めた…ここを辞めて、家も出て…Aとの繋がりがことごとく無くなる。
Aは今、どこで何してるの？
みんなの所に戻ると、心配してくれるメンバー。メンバーの優しさが心を少し暖かくしてくれた。
KH「ヌナの様子がおかしかったのは、この事だったのかな…」
EH「だったとしても、突然すぎるだろ。だって来年のウネツアー楽しみとか言ってたし」
KH「だから様子がおかしかったんですよ！ヌナからしても突然だったんじゃないんですか？」
SW「真面目なAなら、ツアーがあるのに急に辞めるなんてしそうにない事だな」
答えは見つからない。
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作者名：shino | 作成日時：2017年1月10日 16時
